日本マイクロソフトは、ソーシャルAIチャットボット「りんな」のテクノロジを応用した「Rinna Character Platform」の提供を2018年8月30日(木)より開始した。
女子高生AIチャットボットのりんなはLINEを通じてチャットで楽しむことができ、多くの人に愛されている。先日はチャットボットとは思えない歌声を披露して、皆を驚かせたことで記憶に新しい。
りんなは、ユーザーからの指示を実行する一般的なアシスタント型AIと異なり、「女子高生AI」として、ユーザーとの感情のつながりを重視したやりとりを行う特徴により、現在の利用者が約700万人(2018年8月30日現在)となっている。
「Rinna Character Platform」は、りんなのテクノロジーを一部応用することで、性別や口調などをカスタマイズした独自のAIキャラクターを新たに作ることが出来るプラットフォームだ。
Rinna Character Platformについて
「Rinna Character Platform」は、マイクロソフトの研究所 Microsoft Research で開発された最新テクノロジをベースに、基盤となる「雑談会話モデル」、プロダクトやサービスのおすすめなどを行う「レコメンド機能」、ゲームなどファン要素を担う「スキル」で構成されている。
「雑談会話モデル」には、不適切な会話を防ぐ機能を搭載しており、企業キャラクターとしても安心して利用が可能だ。
「レコメンド機能」は、雑談会話モデルの特徴を活かした対話形式で、会話の中にプロダクトやサービスに関連する情報を含めたレコメンドが行える。
また、ゲームや対話形式のアンケート機能などの「スキル」と、ニーズやキャラクターの特徴に合わせて実装することも出来る。
構築したAIキャラクター用いてマーケティングを行うことで、一方的な情報発信ではなく、感情的なつながりのある双方向コミュニケーションが可能となる。そこからユーザーから企業への親近感を持ち、自然にフィードバックを収集することが出来るだろう。
初期ソリューションパートナーは株式会社カヤック、株式会社電通、株式会社博報堂アイ・スタジオの3社。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。