ZMP、凸版印刷と共同でロボット「CarriRo」の無人棚卸しソリューション開発へ

株式会社ZMPは、物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」を活用し倉庫や工場内で無人での搬送を実現する取り組みを推進している。その一環として、凸版印刷株式会社と共同で、CarriRoとRFIDを組み合わせた無人棚卸ソリューションの開発を進めていることを発表した。



物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)とは?

CarriRoはジョイスティックによる操作ができるドライブモードおよびビーコン(発信機)を自動追従するカルガモモードを有した台車型物流支援ロボットで、2016年8月より販売を開始している。さらに今回、人の操縦なしに、搭載したカメラでランドマークを認識し自動で走行する自律移動モードが追加された。

CarriRoは、最大150kgの荷物を、CarriRoにオプションのけん引治具を取り付けることで約300kgの荷物を8時間連続で運ぶことができ、倉庫や物流センター内のピッキング業務の効率化や、工場内の工程間搬送に利用することでベルトコンベアやAGV(無人搬送車)を代替することも想定しているという。また作業負荷が大きく軽減されることにより、これまで重労働と見られていた運搬作業を女性や高齢者でも行えるようになる。

ソリューション内容

今回発表された無人棚卸ソリューションは、路面に貼られたランドマークをCarriRoに搭載したカメラにより識別することで進行方向を定め、完全な自律走行を実現したCarriRoが、電波を外向きに照射するRFIDリーダを搭載したRFIDキットをけん引することで、CarriRoが無人走行をしながらRFIDを読み取るようになる。これにより、「大きな労力を要する棚卸作業のさらなる効率化、省人化が期待できる」としている。

ZMPと凸版印刷は今後も同ソリューションの開発や実証実験を進め、2019年までに「CarriRo Connect(キャリロコネクト)」として、CarriRo×RFIDによるソリューションの製品化を目指している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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