今年末にはスマートスピーカーの所有率が48%に Adobeが米国で調査
Adobeが米国1,000人を対象に消費者のスマートスピーカーおよび音声アシスタントの利用動向を調査した結果を発表した。
2018年1月から2018年8月にかけて米国でのスマートスピーカーおよび搭載される音声アシスタントのユーザーは増えており、さらに利用頻度も増加して、米国家庭において、定着しつつあるといえる状況だという。以下いくつか興味深いデータをピックアップして紹介したい。
スマートスピーカー所有者と非所有者の違い
スマートスピーカーの所有者は非所有者と比較して音声アシスタントの利用率が高いことがわかった。
スマートスピーカーの所有者はスマートスピーカー以外のデバイスでも音声アシスタントを活用し、スマートフォンで3倍、ウェアラブルデバイスで13倍、ラップトップで4倍、車で6倍も非所有者よりも音声利用率が高くなるという。
スマートスピーカー所有は増加
スマートスピーカーの所有率は2017年12月の28%から、2018年8月で4%増加して32%へ。
次のホリデーシーズン後のスマートスピーカー所有率
スマートスピーカーの所有率は次のホリデーシーズンで16%が新規で購入予定。結果としてホリデーシーズン後のスマートスピーカー所有率は48%に上昇すると予測している。
スマートスピーカー所有者はどんな人?
男女比率は男性の方が高い。年齢は18〜34歳が最多。次いで35〜54歳と続く。若い男性がスマートスピーカーを好んで所有している傾向にある。
音声アシスタントの利用は前年より増加
音声アシスタントは一過性のブームではなく、その利用は前年を大きく上回っているという。3Dテレビ、セグウェイなどは初年度に人気が爆発したが、その後の利用は低下していたというが、それと比較して、スマートスピーカー所有者は去年により使わなくなった人は4%、去年より使ったという人は76%と大きく向上している。またスマートスピーカー非所有者でも音声アシスタントの利用は38%は増えたと回答している。
スマートスピーカーの利用頻度
スマートスピーカー所有者の71%は少なくとも毎日利用し、そのうち44%は1日に何回も使うと回答した。一方、殆ど使わないと回答したのはわずか8%だった。所有者は定期的に利用しているとみていいだろう。
音声アシスタントの利用用途
利用用途については、音楽再生70%、天気予報64%、アラーム/リマインダー46%と人気が高い。他にも質問43%、検索47%、ニュースチェック46%なども活用されている。
データはスライドシェアで公開されている。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。