2018年Q2の世界スマートスピーカー機種別出荷台数レポート、トップはGoogle Home Mini、次いでAmazon Echo Dot。

米国の市場分析会社Strategy Analyticsが2018年第2四半期(4-6月)の全世界のスマートスピーカー機種出荷台数レポートを発表した。前回はメーカー別でのレポートで、今回は機種別のレポートという違いがある。


機種別出荷台数

Image : Strategy Analyticsのデータを元にグラフ化

2018年Q2の出荷台数全体では1,170万台のスマートスピーカーが出荷されたという。機種別に見ると、トップはGoogle Home Miniの230万台。次いでAmazon Echo Dotの220万台と続いた。

また中国のAlibaba Tmall GenieとGoogle Homeが4位で80万台の出荷となった。

Apple HomePodが機種別出荷台数で5位以内にはいれず「その他」扱いとなった。また、様々なメーカーからスマートスピーカーが出荷されており、その他が最も大きなボリュームになっていることも注目したい。


機種別出荷台数シェア

Image : Strategy Analyticsのデータを元にグラフ化

続いて出荷台数のシェアをみると、トップのGoogle Home Miniは20%だった。Google Home MiniとGoogle Homeを足すと27%、一方Amazon Echo DotとAmazon Echoを足すと30%で、Amazon Echoファミリーのほうが上位だけを合計してもシェアが大きいことがわかる。

また低価格モデルであるGoogle Home MiniとAmazon Echo Dotのシェアを合計すると38%となり、低価格モデルは引き続き人気が高いことがわかる。

Apple HomePodはランク外でグラフ上ではその他だが、出荷台数は6%のシェアだったという。増加傾向にある200ドル以上のプレミアムスピーカー市場に限ってみれば、現時点で70%の出荷台数シェアを持つという。なお、出荷台数ではなく、スマートスピーカーの売上シェアでみるとHomePodは16%の売上シェアを持つという。台数はまだ少なくても売上では存在感が高まっている事がわかるデータだ。



Source:Strategy Analytics

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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