TOEIC900点レベルのAI翻訳プラットフォームが中国語にも対応!NTTコムの「COTOHA Translator」

現在、ビジネスにおける日本語と中国語との翻訳ニーズは、英語に続き2番目に大きな規模であると言われている。中国経済の拡大に伴い翻訳ニーズは今後も伸び続けることが予想されている。製造業をはじめとした中国と関連するビジネスを展開するうえで、高精度な中国語翻訳が必要とされてきたことも背景にある。

そのような現状を受け、NTTコミュニケーションズ株式会社はAI翻訳プラットフォームサービス「COTOHA Translator」で、中国語翻訳機能の提供を開始することを発表した。中国語翻訳機能の提供開始日は2018年10月4日を予定している。

「COTOHA Translator」は、PowerPointやWordファイルなどMicrosoft Office形式のファイルをドラッグ&ドロップするだけで、元のレイアウトのまま翻訳できる。また、TOEIC900点レベルの高精度な翻訳も特徴のひとつとしている。
同社は、今後も利用者の要望を踏まえて、順次、対応言語を拡充していくと述べている。

「COTOHA Translator」の概要

最新のニューラルマシントランスレーション(NMT)技術と、NTTグループの強みである日本語解析技術、および株式会社みらい翻訳と国立研究開発法人 情報通信研究機構との共同開発による翻訳エンジンを活用することで、ビジネスで利用できる水準の翻訳を実現。英語翻訳においては、TOEIC 900点以上に相当する精度となっている。

ニューラルマシントランスレーション(NMT)
脳の神経回路を模したニューラルネットワークを用いる機械翻訳技術。膨大な対訳データを機械学習することで、高精度な翻訳を実現する。



同機能の特長

(1) NMT技術による高精度な中国語翻訳
日本語、中国語それぞれのサンプル文章(400字詰原稿用紙約35枚程度)に対して、従来型エンジンである統計的機械翻訳技術(SMT)とNMTによる翻訳を実施し、複数の翻訳専門家が訳文を「情報伝達度」と「流暢度」の2つの観点で読み比べて5段階評価を行い、その平均スコアを算出して比較した。
結果、SMTに比べ、NMTの日本語から中国語への翻訳精度は約30%、中国語から日本語への翻訳精度は約80%の向上となり、英語翻訳で用いている最新のNMT技術を中国語翻訳にも適用することで、これまでにない優れた翻訳精度を実現したといえる。

文章の翻訳例

(2)ファイルを丸ごと翻訳し、劇的な業務効率化に貢献
英語翻訳にある、ブラウザ上にドラッグ&ドロップするだけで、翻訳された資料が完成ファイル翻訳機能にも対応。

ファイル翻訳機能の翻訳サンプル:ビジネス文書の翻訳例

(3)ユーザ辞書登録機能
ユーザ辞書登録機能などにより、汎用的な翻訳エンジンでは正確な訳出が困難な社内用語や専門用語の翻訳にも対応可能。



対応言語

日本語から中国語(簡体字)、および中国語(簡体字)から日本語


利用料金

月額8,000円/1IDから(「ベーシックプラン」の場合。最低利用ID数は10)

公式サイトでのCOTOHA Translator(TM)紹介ページ
https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-translator.html

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ロボスタ編集部

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