2018年9月28日、メルセデス・ベンツ日本が10月発売予定の新型「Aクラス」のテレビCMを放映開始した。すでにTVで見た人もいると思うが、音声アシスタント「MBUX:Mercedes-Benz User Experience」を呼び出す声を聞くと驚いてしまう。
日本を代表する豪華声優陣、野沢雅子、高山みなみ、田中真弓が起用されているのだ。これは新型Aクラスの「話す」という特徴をわかりやすく表現し、お客様に親しみを感じていただくための起用だという。
新型AクラスとMBUX
まずメルセデス・ベンツのAクラスは同ブランド内のエントリーモデルとしての位置づけであり、自ずと若い人も乗りやすい価格設定と使い勝手になっている。
MBUXという最新のインフォテインメントシステムを最初に搭載するのがAクラスというのもユーザー層にあっているからだと思われる。MBUXはニュアンス・コミュニケーションズとメルセデス・ベンツが共同開発した専用のシステムだ。
ウェイクワードは「ハイ、メルセデス」となる。アシスタントとして特徴的なのは、温度を24度にしてと頼むのではなく、「ちょっと暑いんだけど」と伝えると適温に設定してくれる賢い対応をしてくれる点だ。他にも「室内をもう少し明るくして」「カフェにいきたい」「駐車場を探して」と普通の会話のようにやりとりすることが可能になっている。
放映中CM
早速公開中の3本のCMを紹介する。メルセデスと日本のアニメキャラクターの声の組み合わせが印象深い。
The new A-Class|「おもしろい奴篇」 15秒版
The new A-Class|「話すクルマ篇」 15秒版
The new A-Class|「出発篇」 15秒版
特設ティザーサイトも公開
新型Aクラスに関する情報を先行公開する特設サイト「The new A-Class.」も公開された。サイト内はMBUXをイメージして音声操作を体験できる仕組みがあるのにも驚いた。メルセデスが今回「音声」にこだわっているのがよく分かるマーケティングだ。
Source:メルセデス・ベンツ日本株式会社
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。