音声合成の「ニュアンス・コミュニケーションズ」と「エーアイ」が技術提携

高品質な音声合成エンジンの提供を行っている株式会社エーアイと、米国ニュアンス・コミュニケーションズ・インクが技術提携を発表した。2018年9月19日に開催された取締役会において技術提供契約を決議したという。

どちらも音声合成ではよく知られている企業だ。提携することによりエーアイは多言語音声合成エンジンの展開を目指すことになる。一方、ニュアンスは幅広い言語の音声合成エンジンを開発してきたが、エーアイとの提携でより高品質な日本語音声合成エンジンの展開と、事業拡大ま目標を掲げる。

具体的には、エーアイが保有している高品質日本語音声合成エンジン「AITalk」の基礎技術をニュアンスに提供し、多言語音声合成エンジンの「Vocalizer」に組み込むことにより、多言語の一つとして「AITalk」を使用することができるようになるという。



AITalk

株式会社エーアイが開発した高音質合成エンジンは、人の声をもとに合成する技術コーパスベース音声合成方式を採用し、より人間らしい自然な音声で自由に合成することが可能なエンジンだ。
大人から子どもまで「豊富な話者と言語」に対応し、関西弁にも対応している。また「感情の表現が可能」であったり「芸能人や声優、自分の声をもとに音声合成データを作成」するといった特長がある。

AlTalK


Vocalizer

ニュアンス・コミュニケーションズ・インクが開発したコミュニケーションのための音声合成テクノロジーは「IVR(対話型の自動音声応答)体験を充実させ、コストや手間を省くことにより、人間らしくパーソナライズされたコミュニケーションが可能」としている。

Vocalizer



両社の提携による製品リリースは、2019年6月28日を予定している。

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吉川 実里

HAL東京でロボット勉強中の20歳・神奈川県民。ロボスタでインターンシップ中。なりたいロボットはダンボーで、手芸と読書と欅坂46が好き。精一杯頑張ります!

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