経済産業省と新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)が主催するロボットのイベント「World Robot Summit 2018」の競技会「World Robot Challenge」が21日に終了した。ものづくりカテゴリー、サービスカテゴリー、インフラ・災害カテゴリー、ジュニアカテゴリーの4つで競われた成果が、WRS表彰式で発表された。会場に入って数日間で開発やセットアップを行って本番にのぞむという厳しいスケジュールの中、頑張り抜いたすべてのチームに賞賛が送られた。
なお、各カテゴリーの入賞チームは次のとおり。
ものづくりカテゴリー (industrial robotis)
Assembly challenge 製品組立チャレンジ
3位 FA.COM Robotics
2位 JAKS
1位 SDU Robotics (デンマーク)
サービスカテゴリー
パートナーロボットチャレンジ (リアルスペース)
3位 AISL-TUT
2位 OIT Challenge and Duckers
1位 Hibikino Musashi@Home (日本)
パートナーロボットチャレンジ (バーチャルスペース)
3位 eR@sers
2位 SOBITS
1位 NICT (日本)
フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ
フューチャーコンビニエンスストアチャレンジは3つの各競技が競われた、各種目の1位のチームと総合優勝のチームが表彰された。
■ 陳列・廃棄タスク
3位 Hi-KCCT
2位 ROC2
1位 U.T.T (日本)
■ 接客タスク
3位 homer@Unikobler
2位 TCR
1位 NAIST-RITS-Panasonic
■ トイレ清掃タスク
3位 H3
2位 TAK
1位 TCR (日本)
■ 総合優勝
1位 U.T.T (日本)
集合写真
インフラ・災害対応カテゴリー(Disaster robotics)
プラント災害予防チャレンジ(Plant Disaster Prevention Challenge)
3位 AiSaFu
2位 Raptors
1位 Hector Darmstadt (ドイツ)
トンネル事故災害対応 復旧チャレンジ(Tunnel disaster response and recovery challenge)
3位 ODENS
2位 MASARU Season 2
1位 REL/UoA (日本)
災害対応標準性能評価チャレンジ(Standard Disaster Robotics Challenge)
3位 AutonOHM
2位 Telerob
1位 SHINOBI (日本)
ジュニアカテゴリー(Junior category)
スクールロボットチャレンジ(School Robot Challenge)
3位 DSTY
2位 SMILE
1位 I want to eat RAMEN! (日本)
ホームロボットチャレンジ(Home Robot Challenge)
3位 Robo Power
2位 Sinag
1位 Tamagawa Academy Science Club (日本)
学会賞
このほかに、「学会賞」として日本ロボット学会特別賞、人工知能学会賞、計測自動制御学会賞、ジュニア特別賞が授与された。
今回の「World Robot Summit 2018」は本大会「World Robot Summit 2020」のプレ競技大会にあたる。本番は2年後の愛知県で開催される。技術はより向上し、アイディアは研ぎ澄まされ、更にワクワクするような熱戦が繰り広げられるにちがいない。
宇宙で活躍するロボットたち 宇宙飛行士の山崎直子氏の講演 WRS「人とロボットと宇宙が紡ぐ未来みつめて」 / World Robot Summit 2018
国際大会のWRS「ジュニア競技」ってどんなことするの? ロボットがいる将来の生活とプログラミング教育 競技委員長に聞く / World Robot Summit 2018
散らかった部屋をロボットが片付けてくれる未来 WRS「サービスカテゴリー」ってどんな競技?競技委員長に聞く / World Robot Summit 2018
産業ロボットの実用性と拡張性に挑むWRS「ものづくりカテゴリー」競技の見どころを競技委員長に聞く / World Robot Summit 2018
「World Robot Summit 2018」(WRS)ついに開幕!展示会場、講演会場、競技会場を一気にご案内
写真100枚を一挙公開「World Robot Summit 2018 / Japan Robot Week 2018」フォトレポート! by ロボスタカメラ部
World Robot Summit 2018 (WRS)関連記事
WRS 公式ページ
ABOUT THE AUTHOR /
神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。