ホンダとSoundHound、AI音声アシスタント開発で戦略的パートナーシップを発表

2018年10月24日、ホンダ(Honda R&D Innovations)とSoundHoundが戦略的パートナーシップを発表した。今後2社で車載向けのAI音声アシスタントの開発を加速させていくという。

なお今回のSoundHound社のAI音声アシスタント「Houndify」がホンダ車のどの車種にいつ搭載されていくといった具体的な発表はなかった。

Houndifyは音声認識や意図理解のレスポンスや正確性について特徴がありそれが売りになっているが、Amazon AlexaやGoogle Assistantも日々性能向上している中、性能面だけで自動車メーカーに選ばれているわけではない。Houndifyの最大の競合優位性は、Houndifyを採用する自動車メーカーなどのパートナーが独自のユーザーエクスペリエンス設計、データ管理が行えることにある。自動車メーカーの持つブランドを活かしたAIがユーザーに提供できることは自動車メーカーにとって重要なのだ。

実際、SoundHoundは既にHyundai、KiaGroupe PSAのプジョー・シトロエン・DS・オペル・ボクスホールとの提携を発表している。

これからの車載AI音声アシスタントのシェア争いがどうなっていくのか、引き続き注目だ。



Source:Honda R&D Innovations, Inc.

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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