OGCと会津大学が異種複数ロボット間やIoT連携により来訪者を誘導案内する実証実験を開始

一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム(以下OGC)は、公立大学法人会津大学(以下、会津大学)と、ロボット技術、AI、IoTを利活用し「人とロボットの共生」を目指して、2018年11月5日(月)から16日(金)に、会津大学「先端ICTラボ」(以下、LICTiA=リクティア)内で、来訪者の誘導案内を行う実証実験を実施する。


本実証実験は、受付ロボットが来訪者の受付を行い、各フロアにいる誘導ロボットが、センサーやカメラなどのIoTと連携して、安全に来訪者を目的地に誘導するといったユースケースを設定し、異種複数ロボット間やロボットとIoT連携を実現するプラットフォームの機能や有効性を評価するもの。


実証実験イメージ図


プラットフォームは、IoT・スマートシティ向け基盤ソフトウェア「FIWARE」をベースに、「ROS」を連携させたプラットフォームと、ROSをベースに、独自のコンポーネントを追加することによって構築したプラットフォームで比較検証する。


本実証実験を通じて、駅や商業施設、公共施設といったさまざまな場所の誘導案内や警備や荷物運搬などの業務で、ロボット活用を促進し、「人とロボットの共生」を実現することで、社会課題の解決に寄与していこうという考えだ。


会津大学は、ITの専門大学としての特徴を活かし、災害対応などのロボット及びロボット用ソフトウェアの研究開発、ロボットネットワーク・クラウドロボティクスに関する研究開発、ロボット関連ソフトウェアの標準化とソフトウェアライブラリの公開によるロボット技術の普及・人材育成などを推進している。


OGCは、シチズンセントリックな視点とオープンなクラウド技術により世界最高レベルの電子政府および電子自治体を実現するため、政府機関への提言とその実現にむけた活動を行っている一般社団法人。政府は世界最高水準のIT社会実現をめざすことが成長戦略に役立てるとしており、OGCはこうした政府施策を支援、促進するために専門家から構成される分科会、ワーキンググループを立ち上げて活動を行っている。


実証実験概要

1.目的
①異種複数ロボット、IoT連携プラットフォームの機能および有効性検証
②異種複数ロボットとIoTセンサーから取得する環境情報が協働するシステムの検証
③ロボットが取得したカメラ画像の取扱いの検証
 
2.期間
2018年11月5日(月)~16日(金)(土日を除く) 10:00~16:00

一般来場者参加日:
2018年11月6日(火)、7日(水)、8日(木)、13日(火)、14日(水) 10:00~16:00

3.場所
会津大学「先端ICTラボ」(LICTiA=リクティア)

4.体制と役割
会津大学
 ・実証実験企画
 ・ロボットの移動および人ロボット位置情報取得に関する開発
 ・実証実験評価
OGC
 ・実証実験企画
 ・プラットフォームおよびIoTに関する開発
 ・実証実験評価

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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