乾電池で3kmの遠泳に成功! パナソニックの「エボルタNEOくん」がギネス記録に
パナソニックは、11月10日(土)、乾電池「エボルタNEO」の長もち性能の実証実験として単3形乾電池を動力としたロボット「エボルタNEOくん」による世界最長距離の遠泳にチャレンジ。見事約3㎞の距離を泳ぎきり、ギネス世界記録を達成したことを発表した。
これは、広島県の宮島口から厳島神社の大鳥居までの約3kmを遠泳するというチャレンジ。「単3形乾電池を使用してロボットが1度に泳いだ距離」として3.002kmがギネス記録に認定された。所要時間は3時間22分34秒で、「動力の乾電池は挑戦の途中で交換してはならない」「ロボットはスクリューで推進してはならない」「挑戦中にロボットの部品交換または修理はできない」という条件をクリアした。
ロボット・エボルタNEOくんの身長は約17cmで、エボルタNEOくんが乗っている木製のサーフボードの長さは約35cm。サーフィン時のパドリングのように、寝そべって両腕を回転させ、それを推進力として約3kmを泳ぎきった。
エボルタNEOの頭には赤外線センサーが搭載されており、開発者でロボットクリエイターの高橋智隆氏が先導するカヤックを追従する形で泳いだ。
サーフボード自体は木製です。腕を動かすシャフト回転部分や舵の付け根から浸水しないように、釣り具用の防水ベアリング「マグシールド」を使用しています。磁性流体が封入してあるボールベアリングで、防水がキモになる水上・水中ロボットには最適な部品です。
— ロボットクリエーター高橋智隆 (@robogarage) 2018年11月11日
例によってすんなり成功したわけではありません。いきなりスタートゲートのポールに衝突。派手なポールが赤外線を反射してしまい、エボルタ君大混乱。更には藻が絡まって制御不能に。ということで再スタートとなりました。
— ロボットクリエーター高橋智隆 (@robogarage) 2018年11月11日
宮島に集まった皆様の応援を受け、何とか逆流を泳ぎ切る。宮島付近は藻が大量に浮いており、私が網で藻を回収しながら進む。そして遂に厳島神社の鳥居をくぐってゴール!
— ロボットクリエーター高橋智隆 (@robogarage) 2018年11月11日
この模様はYouTubeで生放送され、そこにはエボルタNEOが必死に泳ぐ映像が収められている。
Source:パナソニック