東京ビッグサイト、土曜日と日曜日の展示会場は子ども連れで賑わっていた。子ども達はトヨタ自動車製のロボット「HSR」に出会い、その説明に耳を傾け、デンソーの抹茶ロボットに驚き、オムロンの卓球ロボットとラリーし、黒柳徹子さんに似たヒューマノイドと会話を交わしていた。
また、競技会場ではジュニア部門に出場した19歳以下の選手たちが、時間的に制限の厳しい環境の中でロボットを駆使して競い合った。観客の中にも応援する子ども達の姿が見られた。
子ども達がロボットに出会い、触れあう機会に
経産省とNEDOが主催する国際的なロボット関連イベント「World Robot Summit 2018」が閉幕した(10/17〜21)。
今大会はプレ大会の位置付けなので、閉幕した時点で本大会である「World Robot Summit 2020」(愛知県と福島県で開催)への歩みがはじまったと言えるかもしれない。
水〜金曜日に展示会場に来場する人はビジネスマンが中心だったが、土日は家族連れの姿を多く見かけた。いくつかの企業が子ども向けにやさしく話しかけてロボットの展示やプレゼンテーションを行っていたが、「土日のブースはすべての企業が子どもや家族向けの内容に変えられたらもっと楽しめるのに」と筆者は感じた。
ロボカップでも同様だが、ロボット競技以外でも子ども向けのイベントが随所に見られるのが特長だ。これはロボットや最新技術と触れあう機会を子ども達が持つことで、将来、サイエンティストを目指すきっかけになってくれたら嬉しい、との考えが根本にあるからだ。
将来の夢は宇宙飛行士
最終日には宇宙飛行士の山崎直子さんがセミナーに登壇したが、最後の質疑応答では子ども達からは宇宙飛行士や宇宙エレベータ等についての質問が相次いだ。
山崎さんは壇上を降りて、子ども達にできるだけ近付いて、同じ目線の高さで質問に丁寧に答えていた。
ロボット、AI、宇宙、VR・・子ども達が未来の技術に興味を持ち、この会場の中から将来の研究者や開発者が少しでも誕生して欲しい・・WRSの展示や競技、講演などに関わったすべての人たちからの未来に向けたメッセージだ。
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