スマートスピーカーのキラーアプリは「音楽再生」 ロイターとオックスフォード大学の調査結果で判明
ロイターとオックスフォード大学が発表した音声に関する最新レポート「Reuters Institute / Digital News Project November 2018」の中からスマートスピーカーに関する情報の一部を紹介する。
2017年〜2018年1月〜2018年9月での各国所有率調査
ドイツ、イギリス、アメリカと並べた状態。展開された順に所有率が高まっているのがわかる。また所有者の年齢層はアメリカ、イギリスいずれも25〜44歳が高いことがわかる。
イギリスでのスマートスピーカー機種別シェア
単一機種ではEcho (第1世代)、Echo Dot (第2世代)、Echo (第2世代)と続いた。メーカーで合算するとAmazonは74%、Googleは14%、その他2%であり、イギリスではAmazonが高いシェアを持っている。
アメリカでのスマートスピーカー機種別シェア
アメリカでの単一機種はEcho (第1世代)、Echo Dot (第2世代)、ついでGoogle Homeと続いた。メーカーで合算するとAmazonは63%、Googleは26%、その他3%と、イギリスよりもGoogleのシェアが高い。
イギリスでのスマートスピーカー利用用途
紺色のグラフがよく使う機能で、音楽再生、一般的な質問、天気、アラーム、ニュースと続く。ここまではよくあるレポートの結果と同じだが、「最も価値がある機能は?」と聞いたオレンジ色のグラフが注目だ。音楽再生が他の機能を圧倒している。一般的な質問に価値があると回答したのは6%だが、音楽性は61%が価値があると回答している。イギリスではスマートスピーカーの存在意義は音楽再生にあると考えているといっていいだろう。
Amazon EchoとGoogle Homeのイメージ
スマートスピーカーのイメージと言うより搭載されるAI音声アシスタントのイメージを聞いた結果、Amazonはパーソナリティがあり、Googleは機能的で便利というイメージだという。
スマートスピーカーの1日の使われ方イメージ
朝と夜では使われ方に違いがあることがわかる。朝起きてニュースやラジオをきいて、天気を確認して、仕事へ。帰宅後にラジオや音楽再生、クッキング・レシピ再生、寝る前にニュースを聞いて、アラームをセットするといった使われ方のようだ。
Source:REUTERS INSTITUTE / UNIVERSITY OF OXFORD
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。