アメリカでの「Amazon Echo」ファミリーのアマゾンレビュー評価まとめ (2018年11月)

AmazonのAI音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載したAmazon Echoファミリーの機種別カスタマーレビューの状況をまとめた。今回は米国のAmazon.comでの2018年11月21日時点でのレビュー結果だ。

アメリカでは販売されるEchoの種類が多いため、日本版で行なったような個別のレビューについては省略し、ラインナップ全体を俯瞰することにする。また周辺機器やAlexa搭載のEcho以外のAmazonデバイスもまとめた。



カスタマーレビュー数


まずカスタマーレビュー数が圧倒的に多いのは前回同様Echo Dot第2世代で、なんと12万レビューを越えている。次いでEcho 第1世代の6万レビューと続いた。販売期間の長いモデルがレビュー数ではまだ上位を占めている。また周辺機器やAlexa搭載デバイスについてはEchoファミリーに比べるとレビュー数は全体的に少ない。



評価

モデルごとのレビュー評価の平均を見ていく。5.0点満点でもっとも高評価だったのは、Echo Dot 第3世代、Echo 第2世代、Echo Spotの4.4点の3モデルだ。他のEchoファミリーも総じて4.2〜4.3と高い水準にあるが、Echo Dot Kids Editionの3.6点、Echo Lookの3.3点は低評価だ。この2機種はレビュー数も3桁と少ないため安定した点数とは言えない状態が続いている。

周辺機器、Alexa搭載デバイスはEchoファミリーほどは高い評価とはなっていない。また今回はEcho Input、Echo Link、Echo Autoなどの周辺機器は発表済みだが未発売のため調査から外している。



日本のレビューとの違いは?

同時期に行った「日本での「Amazon Echo」ファミリーのアマゾンレビュー評価まとめ」の結果と比べてみるとどうなるだろうか。

レビュー数については、桁違いに米国が多いが、概ね発売期間の長いモデルがレビュー数が多い傾向は変わらない。

評価については、アメリカは日本よりも概ね評価が高い傾向にある。日本のEchoファミリーの評価は3.7〜4.3の範囲だが、アメリカの同一ラインナップの評価は4.3〜4.4となっている。これはアメリカに比べてまだ日本のアレクサの音声認識、自然言語処理、スキル数の差、新機能の搭載度合いに違いがあることが要因だと考えられる。もちろん現時点での話であり、今後アメリカのアレクサと同等の機能を持つようになれば、日本の評価も上がると予想される。

Source:Amazon

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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