IoT向けLPWA通信ネットワーク「Sigfox」が人口カバー率90%まで拡大 2019年夏に97%を目指す

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、 IoT向けのLPWA通信ネットワークのひとつ「Sigfox」(シグフォックス)の国内における利用可能エリアが人口カバー率90%まで拡大したことを発表した。

LPWA(Low Power Wide Area)は、小容量のデータを省電力かつ広範囲に通信できる機能を重視、消費電力を抑えて遠距離通信を実現する通信方式だ。例えば、農業などでは気温や水温、湿度などのIoTセンサーからデータを収集する用途などに高いニーズがあるため注目され、普及が期待されている。

LPWAのひとつが「Sigfox」だ。年額100円から利用できる低価格なグローバルIoTネットワークとして注目されている。Sigfoxにはひとつの国(地域)について1社が提供する方針があり、日本国内においては KCCSがSigfoxオペレータとして2017年2月にサービスを開始した。以来、全国にインフラを構築して利用可能エリアの拡大を進めている。
同社の発表によれば、Sigfoxを活用したサービスは全国の400社に及ぶSigfoxパートナーにより各地ですでに展開されており、高齢者や児童の見守りサービス、水道メーターの遠隔検針、ビニールハウス環境管理ソリューション、水位・雨量監視システム、灯油タンクの残量計測、 傾斜監視システムなど、 幅広い分野での活用が進んでいるという。

■ Sigfox の紹介動画

■ 導入事例 水道向け Sigfox 自動検針ソリューション

当初のエリア展開計画は、 2019年3月までに人口カバー率85%を達成する予定だったところを前倒しし、2018年11月に90%まで拡大した。今後は 2019年3月末に95%、 2019年夏には97%まで拡大する予定。
なお、人口カバー率は定住人口を元にした指標であり、「人口カバー率100%が全国どこででも使えるということではない」点には注意する必要がある。

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ロボスタ編集部

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