日本のスマスピ普及率は3%、LINE Clovaが利用者首位 デロイトトーマツが調査結果を発表
2018年12月11日、デロイトトーマツコンサルティングが「世界モバイル利用動向調査 2018」を発表した。スマートスピーカーの日本国内の普及率、国内で利用されているプラットフォーム別のレポートなど、注目すべき発表となっている。発表の中から一部スマートスピーカーやそれに関する調査結果を抜粋して以下紹介する。
所有しているスマートデバイス(世界)
スマートスピーカーに着目すると、中国 22%、イギリス 12%、オーストラリア 9%、カナダ 9%、日本 3%と日本が圧倒的に低い状況にあるという。
過去の国内スマートスピーカー市場の調査では2018年初で5〜6%、2018年末で8%程度と発表されていたが、それに比べてかなり低い数値の発表となった。
契約しているサブスクリプションサービス(世界)
他の国と比べて日本はNetflixやSpotifyの契約が少ない。スマートスピーカーの所有率が他の国に比べて相対的に低いのはこれらのサービスの利用が少ないからという可能性もあるかもしれない。
使っている音声アシスタントは?(国内)
使用しているアシスタントは、LINE Clova 23%、Google Assistant 19%、Apple Siri 18%、Microsoft Cortana 8%、Amazon Alexa 5%と続いた。
出荷台数の多いスマートフォンで使えるアシスタントが強いのは言うまでもないが、LINE Clovaはスマートスピーカーのみでの利用となるアシスタントとして善戦している模様だ。
音声アシスタントの利用用途(国内)
音声アシスタントの使い方は、スマホでは情報検索、天気、ナビゲーション、アラーム、ニュースの順によく使われる。一方スマートスピーカーでは、音楽再生、天気、アラーム、娯楽と続く。
チャットボットを利用したことがあるビジネスの種類(国内)
チャットボットは幅広い用途で導入が進んでいるがまだ広く浸透している状況ではないという。
これらの他にも様々な調査結果が報告されている同レポート。ぜひ資料に目を通して頂ければと思う。
Source:デロイト トーマツ グループ
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。