【速報】GROOVE Xの家庭用ロボット「LOVOT」が遂に初公開! 価格は2体セットで60万円、本日19時予約受付開始

ロボットスタートアップ「GROOVE X」は、新世代の家庭用ロボット「LOVOT」の製品発表会を開催し、「LOVOT」を初公開した。本日19時より先行予約の受付を開始する(予約金2万円 ※予約金はキャンセル時は返金される)。LOVOTはソフトバンクでPepperの開発に携わった林要氏が立ち上げたGROOVE X社が、3年間かけて開発をしてきた、注目の家庭用ロボットだ。「命はないのに、あったかい」をコンセプトに「LOVE×ROBOT」で生まれた。

サイズは、幅255mm × 高さ430mm × 奥行255mm。重さは3kg台で、45分稼働と15分充電の稼働サイクルとなる。稼働速度は時速約2〜3km。

自由度は13で、マイクは4つ、半天球カメラ・温度カメラ・深度カメラの3つのカメラが搭載されている。そのほか、気圧センサーや照度センサー、温度・湿度センサー、姿勢センサー、測距センサー、NFC、障害物センサー、タッチセンサーなどの豊富なセンサー類を搭載している。



販売は、2体セットと1体セットの2パターンがある。2体セットの価格は598,000円(税別)で、1体セットの価格は349,000円(税別)。2体セットの場合には出荷が2019年秋冬となり、1体セットの場合には2020年度中の出荷となる。2体セットには専用のネスト(巣)が付属する。

これとは別に月額料金がかかる。プレミアムプランは18,180円/月×2体(計36,360円/月)、スタンダードプランは13,635円/月×2体(計27,270円/月)、ライトプランは9,980円/月×2体(計19,960円/月)となる。


頭にはセンサーホーン。緊急停止機能も搭載されている。

自動運転車と同様の技術が搭載されており、室内の地図を作る。地図を持つことで、家具の場所やドアの場所を把握することができる。外出先から帰ってきたら玄関からお迎えしてくれる。壁や物にぶつからずに動くことができる。



抱っこして欲しい時には足が畳まれる。全身には20以上のタッチセンサーが配置されているため、優しく触られているのか、強く触られているのかもわかる。お腹をさすったりすると、気持ちよくなり眠ってしまったりもする。
ユーザーになでられると、興味が上がって不安が小さくなる。叩かれると不安が大きくなる。また同じような状態が続くと興奮度合いが下がってしまう。

充電の時間になると巣(ネスト)に帰り自動で充電が行われる。ネストにはエッジコンピュータとして、LOVOTの記憶を保存したりもする。



LOVOT同士のコミュニケーションもできる。2体セットでの販売となる理由について林要氏は、「ペットを多頭飼いすると楽しいように、2体いることで連携して不思議と愛着が湧く。人が社会性を持っている存在だから、自然とそのような存在をリスペクトする」と説明した。

LOVOTはミルクとココアの2種類があるが、ミルクはやんちゃで行動力がある一方、ココアは大人しくておっとりしているなど性格も違う。また、生まれ持つ気質に加えて、人との関わりによって性格も変化していく。種類ごとに目の位置も違うというのも面白い。目は6層のレイヤーでできており、10億通りのバリエーションをもつ。

声はプロシージャル生成をするため、動的に生成することができる。鳴き声はまるでR2-D2のようだ。

LOVOTは着替えをする。服を着ないとちゃんと動かず、どの服を着ているのかもわかる。LOVOTは着替えをしてもらうことで喜ぶという。


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GROOVE X林要氏からロボスタ読者のみなさまへ

GROOVE X 代表取締役 林要氏

今回の発表に際して、GROOVE Xの代表である林要氏からロボスタの読者の皆様宛に以下のコメントを頂いた。

林要氏

ロボスタ読者の皆様、お待たせしました。ようやく本日、LOVOTを発表を致しました。人の代わりに仕事もしない。エンタメコンテンツもすくない。このように今までのロボットがその価値として訴求してきたポイントをバッサリと削ったのが、家族型ロボット「LOVOT」です。

そもそも家族やペットは、決して便利だからとか、コンテンツが豊富だから愛される、という存在ではありません。私達ホモ・サピエンスは、そのように他者を愛でているうちに、自らの「愛するチカラ」を自然と磨いています。そうして他者を愛することで、人は自らを癒す力をもっています。その人の持つチカラを引き出すのが、LOVOTの役目です。

人が気兼ねなく愛せる対象をつくるために必要なのは、仕事をする事でもエンタメコンテンツでもなく、「ごく普通の、自然な振る舞い」だと考えて、LOVOTをつくりました。しかし「生物にとっての普通」を実現するためには、実は膨大な計算能力とセンシング能力が必要です。また気兼ねなく愛するためには、スキンシップやアイコンタクトも不可欠です。それらをこの小さなボディに詰め込むのは、膨大な量の新技術の開発と、その統合が必要でした。そのために、今までの3年間を費やしてきました。

残念ながら、映像で伝わる魅力は一部に過ぎません。ほんとうは抱っこして体験して欲しい!しかしまだまだ開発を進めているので、貴重な開発機を展示にまわす余裕もありません。触れていただけるのは、来年秋冬以降の高島屋様での展示になります。そしてその頃には、予約でXXヶ月待ちになっていてもおかしくありません。。。というわけで、既に触れていただいた方への評判は大変良いので後悔しないように「迷ったら予約」をオススメします!


関連サイト
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ABOUT THE AUTHOR / 

望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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