米KitchenAid(キッチンエイド)がCES 2019に向けてGoogle Assistant搭載のスマートディスプレイを発表した。KitchenAidは米国の家電製造販売のWhirlpool(ワールプール)の子会社で、おもに調理機器を製造販売しているメーカー。クッキング用のアイテムの一つとして発表したのが今回のスマートディスプレイだというのが面白い。
スマートディスプレイとして標準的な10インチ液晶を搭載したAndroid Thingsベースのデバイス。見た目に大きな特徴があるわけではない。
最大の特徴はIPX5(防噴流形)の防水性を持つことにある。他に防水性を謳うスマートディスプレイにJBL Link ViewがあるがIPX4(防沫形)であり、これを上回る防水性能を持っている。キッチンで通常利用する分にはどちらも問題ないが、防水性が高い方が水回りで使うのであればより安心ではある。
もうひとつ、KitchenAidのみの機能としてYummlyの専用クッキングコンテンツが使える。YummlyはWhirlpoolの傘下にあるレシピサイトで、WEB上のレシピを適切に検索してくれるサービスを運営している。この動画のクッキングコンテンツをハンズフリーの音声で使えるということがこのデバイスの売りとなる。
CNETによれば2019年後半に発売され、価格は200ドルから300ドルの予定だという。
Source:KitchenAid
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。