2019年「Googleアシスタント」の11個の最新トピックス #CES2019

現在開催中の家電見本市「CES 2019」で、様々なトピックスが紹介された「Googleアシスタント」。Google Homeやスマートフォンから利用可能な音声アシスタントだが、その注目すべき最新トピックをまとめて紹介していく。



Googleアシスタントに「通訳モード」が追加


「Hey Google,フランス語の通訳になって」などと指示をすると、リアルタイムな会話を通訳してくれる「通訳モード」が発表された。この機能は27カ国語に対応予定。当初はスマートフォンには対応せず、スマートスピーカーやスマートディスプレイから利用できる。スマートディスプレイの場合は画面表示も活用される。この機能は数週間中にリリースされる見込みだ。

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Google MapからGoogleアシスタントが利用可能に


AndroidとiOSの「Google Map」からGoogleアシスタントが使えるようになる。Google Mapでナビゲーション中に現在地を家族に伝えたり、テキストメッセージを送信したり、音楽やPodcast再生指示、ルート検索などの操作が音声だけで可能になるようだ。すでに「Pixel 3」では同機能が追加されている。

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フライトのチェックインやホテルの宿泊予約が可能に


Googleアシスタントが旅行でより役立つよう、フライトチェックインとホテルの宿泊予約が可能になった。

フライトについてはフライト番号を伝えずとも「Hey Google, check in to my flight」と指示するだけで処理される。チェックインの準備が終わるとGoogle Assistantから通知してくれる。現在はフライトチェックインはユナイテッド航空の米国内便のみの対応だが、今後拡充されるという。

ホテルについてはChoice Hotels、AccorHotels、InterContinental Hotels Group、Priceline、Expedia、Mirai、Travelclickなど提携済みのホテル予約サービスを通じて、音声のやりとりだけで宿泊予約が可能だ。

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スマートホームデバイスとのさらなる連携


Googleアシスタントは、現時点で1,600を超えるホームオートメーションブランドと10,000を超えるデバイスに対応したと発表した。電子レンジ、圧力鍋、冷蔵庫、ワインセラー、食洗機、水漏れセンサー、充電器、スプリンクラーなど、一昔前では想像もつかないデバイスが音声制御できるようになった。

ロボスタでもCES 2019で発表されたサードパーティー製のGoogle Assistant搭載スマートデバイスをまとめているのでこちらも参考にしてもらえればと思う。

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Google Assistant Connect


「Google Assistant Connect」のプレビュー版が発表された。これはデバイスメーカーがGoogleアシスタントを手頃な価格で簡単に実装するためのプラットフォーム。Amazonの「Alexa Connect Kit(ACK)」に相当するプラットフォームだ。例としてGoogle Homeなどのスマートスピーカーと組み合わせて、天気やカレンダーを表示する電子インクディスプレイなどをあげている。

技術的な詳細情報は2019年後半に発表される予定で、現時点では不明だ。現在は以下のフォームからデバイスメーカーが問い合わせができるようになっている。

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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