Amazon EchoとGoogle Homeのウェイクワードを任意のワードに変更できるハック「Project Alias」がすごい。

Amazon EchoやGoogle Homeはウェイクワードで起動するが、ユーザーはそのウェイクワードを任意のワードに指定することはできない。例えばAmazon Echoの場合は、AlexaからEchoやComputerといったワードに変更することはできても、突然「ロボスタ」というワードを指定はできないのだ。

これを解決する興味深いオープンソースのハックがInstructables.comで「Project Alias」として公開されたので紹介したい。



Image: Project Alias

Project AliasはAmazon EchoやGoogle Homeの上に乗せるデバイスとして、Raspberry Pi、2つのスピーカー、マイクアレイを載せて、3Dプリンティングされたカバーで構成されたハードウェアになっている。サイトには作り方や必要な材料も乗っているので興味ある人は自作することができる。



Image: Project Alias

Project Aliasの仕組みは、通常時は人間が聞こえないホワイトノイズで起動を妨害、ユーザーが指定した任意のウェイクワードが聞こえた場合のみ小さな音量でデフォルトのウェイクワードを出力して聞き取りモードにして、ホワイトノイズをなくすというもの。これによりユーザーは自分が指定した任意のウェイクワードでスマートスピーカーを操作しているように感じる。



Image: Project Alias

原始的な仕組みではあるが、とてもおもしろい取り組みだ。ウェイクワードをカスタムできるだけでなく、プライバシーを気にする人にとっても興味深いソリューションである。製品としてリリースされてもいいのではないかと思う。




Source:Project Alias

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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