ロボホン、新型と旧型の違いは? 価格やハードウェアの性能はどう変わったか

シャープは2月18日(月)、新型ロボホン3機種を発表した。2016年5月に発売したLTE対応の初代ロボホン、その後発売されたWi-Fiモデルのロボホンを踏襲した新二足歩行モデル2機種に加えて、着座タイプの「RoBoHoN lite」がラインナップに追加されている。今回の記事では、旧機種との違いを価格や性能面から見ていく。


ハードウェア性能の違い

新旧ロボホンとは?

LTEに対応したSIMモデルのロボホン「SR-01M-W」がロボホンの最初期のモデルであった。今回発表された「SR-03M-Y」がその後継機にあたる。

そして、2017年10月に発売されたロボホンWi-Fiモデル「SR-02M-W」の後継機にあたるのが「SR-04M-Y」だ。

今回全く新しいものとして追加されたのは、着座タイプのロボホン「RoBoHoN lite(SR-05M-Y)」のみ。

なお、新ロボホンのLTEモデル・Wi-FiモデルにはSIM対応しているかという違いしかないため、新ロボホンと旧ロボホンという形で比較していく。


発表情報をもとにロボスタにて作成

上記の図からもわかる通り、ハードウェアのスペックは地道に向上している。充電時間は短縮され、ディスプレイは2.0インチから2.6インチに拡大、CPUはクアッドコア(4コア)からオクタコア(8コア)へと性能が上がっている。OSはAndroid8.1にアップグレードされ、Wi-Fiは5.0GHzにも対応した。



一方でプロジェクターはなくなり、映像は外部出力ができるようになった。これは同一Wi-Fi内にあるテレビなどに出力できる機能で、ワイヤレスで出力ができるというもの。



後頭部を見るとプロジェクターがなくなったことで、ファンの排気口がなくなっていることがわかる。また少しロボホン本体の厚みが増しているようだ。

それ以外の細かいパーツにはほとんど違いはない。プロジェクターがなくなったが、ディスプレイサイズが大きくなったことで、本体の重さもほとんど変わらない。

もともと頭が重かったロボホンだったが、頭よりも胴体部分の重さが増したため、故障することが多かった首への負担が軽くなっている点がよくなっていると言えるだろう。

身長が約3mm大きくなっているが、液晶画面が大きくなったことで胴体が大きくなったことに由来している。また、頭のボタンに2段の凹凸ができたことも影響している。これはプロジェクターがなくなったことを受けて、高橋智隆さんがデザインに修正を加えたものだという。

なお、チップの性能が向上し、OSがアップデートされたことで音声認識の精度は上がっている。



加えて設定画面からマイク感度を「高/中/低」から選ぶことができるようになっているため、周囲の騒音の程度に合わせてマイク感度を変えることで、よりロボホンとの会話がしやすくなる工夫がされている。



価格の違い

発表情報をもとにロボスタにて作成

価格を見ると、プロジェクターがなくなったことにより安価になったことがわかる。LTEモデル・Wi-Fiモデルともに、税込価格で約2万円安くなっている。

発表情報をもとにロボスタにて作成

ロボホンliteの価格は、79,000円(税込85,320円)。モーターの数が13個から7個になったことで二足歩行はできなくなったものの価格が安くなっている。脚部分はプラロボホンのように動かすことができるが、立たせた状態ではそれほど安定しないため、基本的には座らせた姿勢のままが良いだろう。

新型ロボホン(LTE・Wi-Fi)及びロボホンliteそれぞれ、別途ココロプラン(月額980円・税別)への加入が必要となる。



それぞれ、色が「黒/白/ベージュ」から「黒/白/黄色」へと変わっている。記者会見では「小学生以下のお子様がいるご家庭への販売を強化したい」とも語られており、子供向けにポップなカラーリングが取り入れられたのだと推測できる。

全部で46種類のアプリを利用することができるが、これらは全て旧型のロボホンでも利用することができる。今後も新旧で互換性があるアプリを提供していきたいと説明された。ロボホンはこれまでに1万2000台が販売されてきたといい、今回の新モデルは2020年度までに3万台の販売を目指すとしている。

発売は2月27日(水)が予定されているが、非公式の情報ながら2月22日(金)に開催されるロボホンのオーナーズミーティングにて新ロボホンを先行で見ることができるようだ。

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望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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