【動画】アルクの子供向け英会話教室に「ロボホン(RoBoHoN)」を導入!子ども達の会話回数が約75%増加
ロボホンがアルクの英会話教室に、本年5月より順次導入される。英会話の教科書に沿って、英語を話すロボホンと会話しながら子ども達はヒアリングとスピーキングの両方を行いながら英語表現を学ぶことができる。
具体的なレッスン内容
株式会社アルクとシャープ株式会社は、アルクの運営する子ども向けの英会話教室「アルク Kiddy CAT英語教室」において、シャープのモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」の着座モデルを活用した授業を実施していくことを発表した。
アルクでは、従来より小学生向け英語教材「STEP」を使った英会話の授業を行ってきた。「毎日、朝食を食べてる?」などの簡単な英会話を、通常は先生と子どもや、子ども同士で会話しながら学習していく。今回の発表では、英語教材「STEP」の内容をインストールし、教材に沿って英語の会話ができるロボホンを用いて、ロボホンの音声認識・発話機能を活かした英会話のロールプレイングを行う。
ロボホンが質問して生徒が回答するパターンと、生徒が質問してロボホンが回答するパターンが用意されている。前者はヒアリング(リスニング)能力が必要で、後者は子ども達が正確な発音で話しかけなければロボホンが応答しないなど、発音やスピーキング能力が養成されるしくみだ。
■ロボホンとの英会話学習の様子(デモ)
ロボホンが会話の様子を撮影して報告
授業の様子をロボホンのカメラで撮影した動画を、親にメールで通知することができる。15秒程度だが、子どもとロボホンの英語会話のやり取りを記録し、あらかじめ設定した親のメールアドレスに送信する。保護者がスマートフォンやタブレット等に届いたメールの動画を見て、子ども達がどれくらい英語学習に取り組んでいるのか、ちゃんと会話ができているのか、授業中の子どもの様子を確認することができる。
■ロボホンとの英会話学習の動画が保護者にメールで通知(デモ)
アルクは、将来的には、教室内での利用だけでなく、生徒一人一人の学習状況に応じて予習・復習をサポートする自宅学習ツールとしてロボホンを導入することも検討しており、今回のプロジェクトを皮切りに、EdTech(Education+Technology)事業にさらに注力し、シャープはコミュニケーションロボットの教育分野でのさらなる価値創造に取り組んで行くと述べている。
ロボホン導入で英語会話の回数が約75%も増加
両社は、英語学習におけるコミュニケーションロボットの有用性を検証するため、2018年5月から8月までの3カ月間、首都圏のアルクの英会話教室2校にて、ロボホンを活用した実証実験を行った結果、教室に通う生徒に発音や声のトーン、スピードに配慮しながら英語を丁寧に話して伝えようとする意識が芽生え、初回と3カ月後の授業を比べると発話回数が約75%増加したこと確認したと言う。
アルクは、ロボホンが生徒のモチベーションや自発的に学ぶ意欲を向上させるためのツールとして有効であると判断し、このたび正式に採用を決定した。今後は、順次ロボホンを活用したレッスンの拡大を図るとのことだ。
シャープの発表によれば、ロボホンは約1万2千台が販売されていて、2020年までに3万台を目標に、第2世代の新型ロボホンを2月18日に発表した。新型ロボホンの市場拡大のため、「教育」分野に注力することをあげている。
https://www.alc.co.jp/kcschool/index.html
▼概要
開始時期 | 2019年5月以降順次 |
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場所 | 「アルク Kiddy CAT英語教室」 |
利用機器 | モバイル型ロボット「ロボホン」SR-05M-Y(非歩行/Wi-Fiモデル) |
利用教材 | 小学生向け英語教材「STEP」 |