米国の市場分析会社Strategy Analyticsが2018年第4四半期(10-12月)の全世界のスマートスピーカー出荷台数についてのレポートを発表した。今回はこのレポートの一部を紹介したい。
出荷台数
スマートスピーカー全体の出荷台数は、2018年第4四半期で3,850万台(前期比95%増)、2018年通期で8,620万台と過去最高の台数となった。
メーカー別では2018年第4四半期にAmazonは1,370万台(前期比91%増)、Googleは1,150万台(同123%増)、Apple HomePod160万台(同45%増)とそれぞれ販売台数を増やした。
市場シェア
市場シェアはAmazonとGoogleの2社が強く、合計で65%を超えた。Appleは前四半期から大きく販売台数は伸ばしたものの、シェアは前期5%から4.1%に低下した。
スマートスピーカーとスマートディスプレイは、2018年のホリデーシーズンに最も人気のあったハイテク製品であり、世界中で6,000万世帯以上が少なくとも1台のデバイスを所有するまでになった。また、Google Home Hub、Amazon Echo Show、Baidu Xiaodu Zaijiaなど、スマートディスプレイが2018年第4四半期の販売の10%以上を占めており、2019年も市場の成長を牽引すると期待されるという。
Source:Strategy Analytics
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。