東北大学とNTTドコモは、生活習慣病や歯の喪失を引き起こす歯周病の早期発見をめざし、スマートフォンで歯ぐきを撮影するだけで歯周病を発見できるAIの開発に向けて、共同研究を開始することを発表した。
歯周病を発見するために有効な歯周病検診は、歯科医院などの診察時間内といった限られた場所や時間帯でしか受診することができない。また、40歳~70歳を対象とした歯周病検診の受診率は全国で4.3%と推定され、重症化してから歯科医師にかかることも少なくない。
厚生労働省が公開している、平成28年歯科疾患実態調査の結果
上記のグラフから算出されたデータによると、歯周病を引き起こす歯周組織に異常を持つ年代は20歳で約6割、40歳〜60歳で約7割にのぼるという。
今回の共同研究では、このような課題を解決するために、スマートフォンで歯ぐきを撮影するだけで歯周病を発見できるAIを開発。AIは、撮影時の手振れや撮影環境の明るさの違いを考慮しながら、歯ぐきの色情報や歯周病独特の形状などを解析し、歯周病のリスクがあるかどうかを判定する。
この技術を用いて利用者は自宅や会社の空き時間に歯周病を把握し、歯周病検診の受診につなげることで重症化を防ぐことが期待される。
双方は2022年度を目途に歯周病だけではなく、顎関節症や口腔がんなど他の口腔疾患も発見可能にし実用化を目指す。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。