メッシュWi-Fiのサテライトになるスマートスピーカー「Orbi Voice」の先行予約が開始

ネットギアジャパンは、Amazon Alexaが使えるスマートスピーカー搭載のWi-Fiサテライト「Orbi Voice メッシュWi-Fiシステム」を、日本で発売することを発表した。Orbi Voiceは、昨年開催された「IFA2018」で発表され、米国ではすでに販売されている。



最大の特徴は、スマートスピーカーとWi-Fiサテライトが一体化しているという点だ。メッシュWi-Fiのサテライトとして利用できるだけでなく、それ自体がAmazon Alexaを搭載しているため、スマートスピーカーとしても使うことができる。

音声アシスタントの使用用途の調査結果によれば、「音楽を聴く」「ラジオを聴く」などの耳を傾ける使われ方が主流であり、そのためOrbi Voiceは音質にもこだわって作られた。プレミアムオーディオメーカー・Harman Kardon製の3.5インチのウーファーと1インチのトゥイーターを搭載し、合計35w、63Hz〜20KHzの再生周波数・大出力による上質なサウンドを家中どこでも楽しむことができる。また離れた場所からでもボイスコマンドを確実にキャッチする4つのマイクを搭載する。



このようにOrbi Voiceはスマートスピーカーとして優秀だが、一方でメッシュWi-Fiサテライトとしての機能も持つ。メッシュWi-Fiとは、ルーターと複数のWi-Fiサテライトが連携することで、室内のWi-Fiポイントを増やすテクノロジーであり、電波が届きづらいところにWi-Fiサテライトを置くことで、家中隅々まで電波を届かせることができるというもの。

アメリカでは、すでにメッシュWi-Fiの販売シェアが通常のWi-Fiルーターの販売シェアを超えたというが、その背景にはスマートスピーカーの普及やセンサーなどのIoTデバイス、ゲームの普及により家中に高品質なWi-Fiが求められるようになったことがあるという。

Orbi Voiceでは、Wi-Fiサテライトとスマートスピーカーを一体化させたことで、電波のストレスなくスマートスピーカーを楽しむことができるようになる。


ネットギアジャパン代表取締役 杉田哲也氏

記者会見では「住宅が狭い日本でも必要とされるのか」と質問が飛んだ。それに対して、ネットギアジャパン代表取締役 杉田哲也氏は「確かにアメリカの方が家屋は広いが、日本の家屋は耐震性を求められるため材木自体が違ったり、補強材や断熱材などによって電波が遮断されやすい。壁に遮られて電波が通れない先にWi-Fiサテライトを置くことで、日本の住宅でも電波が行き渡るようになる」と説明し、日本市場でもメッシュWi-Fiは必要とされておりかつ伸びている市場だと話した。

Amazon.co.jpにおける先行予約は本日より開始され、2019年4月初旬の出荷開始を予定している。

Orbi VoiceメッシュWiFiシステム(「Orbiルーター」と「Orbi Voice」のセット)の価格は税込59,800円、Orbi Voiceサテライトの単体モデルは税込39,800円となる。

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ロボスタ編集部

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