米クラウドマインズ(CloudMinds Technology)がヒューマノイド型のロボットを、バルセロナで開催されたイベント「Mobile World Congress」(MWC)でお披露目した。身長は約158cm、体重は約54kg。
その名も「XR-1」。展示会場のブースにいた「XR-1」はゲストに飲み物やコーヒーを提供し、時にはソフトメロディーから激しい鼓動のリズムまで幅広い多数の歌に合わせ、人間のように優雅で軽やかで滑らかに踊った。モバイル通信、5G、AI、IoTアプリケーションと連携するインテリジェントロボットだ。
(今回展示したのは左のオムニホイール型)
同社は「インテリジェントロボット時代における新しいレベルのテクノロジー開発および商用化を象徴」するものと語る。
2つの最新テクノロジーを搭載
「XR-1」には大きな特徴がある。ひとつは、関節部分のモーター部品「アクチュエーター」に同社自身が開発した製品「SCA」(Smart Compliant Actuators)を36個搭載していること。もうひとつは、同社が得意とするクラウドプラットフォーム「HARIX」を搭載していることだ。
同社の解説によれば「HARIX」は従来の「Human Augmented Robotic Intelligence」にExtreme(X) Realityをくわえたもので、ビジョンプロセッシング、自然言語処理、ロボット運動制御、視覚誘導グラスピングおよびマニュピレーションなどのAI能力をオーガニックに統合したクラウドプラットフォームとしている。
XR-1はこれらの先進技術を使用し「人間にとって真の知覚補助の実現に向けた大きな飛躍となる」と語る。
なお、開発者向けの先行販売として、現在「XR-1」が50%オフの価格で提供されるキャンペーンを行っている。
CloudMindsのビル・ファン最高経営責任者(CEO)兼創設者は「一連の高度テクノロジーに基づき、CloudMindsは車輪型から2足歩行まで多数のインテリジェントなコンプライアント・サービスロボットを開発する。5Gネットワークの高帯域および低レイテンシー(低遅延性)を活用して、当社のクラウドAIプラットフォームはインテリジェンスに加え、その展開規模を急拡大させる。われわれはサービス志向ロボットの新しい時代の到来を告げる」と語った。
ロボスタではクラウドマインズやSCA、HARIについては別途記事で紹介している。