元SCHAFT CEOの中西雄飛氏、宇宙ロボットのGITAIに参画 世界最高の宇宙ロボット実現へ
宇宙用作業代替ロボットを開発するGITAI(本社:San Francisco, US 日本支社:東京都目黒区)は、元SCHAFTのFounder&CEOの中西雄飛氏が新しくGITAIに参画し、COOに就任したことを発表した。
中西氏は東京大学情報システム工学研究室助教を退任後、二足歩行ロボットベンチャーのSCHAFTを設立。DARPA Robotics Challengeの予選を1位通過し、2013年にSCHAFTをGoogleに売却している。SCHAFTは、その高い二足歩行の技術で一躍世界でもっとも注目を集めるロボットベンチャーの1社となった。
こちらはそのSCHAFTが2016年に最新ロボットを発表した時の動画だ。脚を上下させる独特な二足歩行の技術が注目を集めた。
その後SCHAFTは2018年末にGoogle社内で解散をしている。
中西氏は「SCHAFTは世界最高レベルの二足歩行ロボットを開発したと自負している。全てやり切ったため悔いはない」と語り、もう一つの子供の頃からの夢である宇宙で働くロボットを実現させるためにGITAIに参画したことを語った。中西氏は「私たちは必ず宇宙で働く世界最高のロボットを実現させます。楽しみに待っていて下さい」とメッセージを締めくくっている。
GITAIは、2025年までにISSの民営化が決定されたことで米国民間企業を中心に宇宙ホテルや科学実験用宇宙ステーション等の商用宇宙ステーションも複数建設される等、作業の需要が急増している中で、作業が可能な宇宙飛行士1人あたり年間400億円以上かかるという現状に着目。宇宙ステーション内の作業を宇宙飛行士の代わりに長期間現地で作業可能なロボットで実施できるようにすることでロケットの打ち上げ回数を減らし、宇宙での作業コストを10分の1にすることを目指している。