「第3回 AI・人工知能EXPO」開幕、業務の効率化や自動化を進めるAIソリューションが目立つ
本日「第3回 AI・人工知能EXPO」が開幕した。東京テレポート駅そばの東京ビッグサイト 青海展示棟(東京ビックサイトとは別の場所)で開催されている。
初日となる今日は朝から多くの来場者が詰めかけた。
AIブームと言われる中、今回は業務への活用ソリューションとも言うべき展示が多く見られ、AIをどのようにビジネスに活用するか、といった具体的な提案がいたるところでなされている印象だ。業務の効率化提案、OCRのようなテキスト変換、コンプライアンス強化、チャットボット、ロボット、議事録の文字化、画像認識や個人認証などに、ディープラーニングなどのAI関連技術を活用しようというものだ。
例えば、NTTグループのブースでは、業務支援AIのほか、音声認識や自然言語処理のAPI「COTOHA」、雑談エンジン「かたらい」、更にはコネクテッドカー・ソリューションまで幅広くAI関連サービスを展示。
導入事例の展示や紹介も目立つ。KDDI Evolvaはチャットボット活用をメインに展示しているが、セブン銀行、SBI損保、イオン銀行とイオンクレジットサービス、ジャパンネット銀行、ビッグローブ、マネーフォワードなどの導入事例を大きなパネルに張り出した。ジャパンネット銀行の場合、KDDIエボルバによる初期のシナリオ構築と運用開始後のチャットボット育成で正答率84%の自動応答を達成したという。
自然言語テキスト解析のAIエンジン「KIBIT」を持つFRONTEOは、サポート効率支援、売上げ向上支援、コンプライアンス強化など、具体的に多彩な業務にKIBIT G2を展開する構えだ。
日鉄ソリューションズは、高度なデータサイエンティストのAIチューニングをソフトウェアで行うDataRobotをメインで展示。30分に1回、DataRobotのプレゼンやデモを行うステージも用意した。
ロボットの展示もいくつか見られる。CIJは身長1.6mの白いロボット「AYUDA」(アユダ)を展示。自律移動型サービスロボットで音声対話による案内(コンシェルジュ)や監視などの業務に活用できると言う。
富士ソフトは自社の株主総会で活躍したPALROの自動受付システムを展示(参考出品)。株主がスマートフォンでかざしたQRコードをリーダーで読み込み、PALROが名前を呼んで歓迎するしくみだ。
TISインテックグループは会議の発言を聞き取って、スマートスピーカーが議事録として文字起こしするシステム「COET Record Meeting」を展示。AIの高度な認識技術で、議事録作成を自動化する提案を行った。
「AI・人工知能EXPO」は5日(金)まで。時間は10:00~18:00。
ロボスタでは追って、「AI・人工知能EXPO」で見られた注目のソリューション等を紹介していく。
第3回AI・人工知能EXPO