2019年4月2日、米WalmartがGoogle Assitantで食料品の音声注文を可能にしたことを発表した。
今更?と思う読者がいるかもしれない。2017年8月からWalmartはGoogle HomeからGoogle Expressを通じて買い物ができていたのは以前お伝えしたとおりだ。しかし2019年1月に入ってWalmartがGoogle Expressから離脱したことで、Walmartの音声コマースは一旦終了していたのだ。
今回発表された「Walmart Voice Order」はWalmartの食料品を直接Google Assistantから注文できる機能だ。Walmartが独自に発展させたサービスとして再開した形となる。
使い方は、まずGoogle Assistant搭載デバイスに「Hey Google, talk to Walmart」と伝えて買い物アプリを起動させる。その後欲しいアイテムを伝える流れだ。例えば牛乳をカートに追加したければ「add milk to my cart」と伝える。過去に同様の商品を買っていればその情報を参考に商品を特定してくれるので、「1ガロンの1%グレートバリュー有機牛乳」などと具体的に伝える必要はないという。
またスマースピーカーはもちろん、スマートディスプレイ、スマートフォン、ヘッドホンなどさまざまなGoogle Assistant搭載デバイスで使えるのはいうまでもない。
今後数週間でより多くのユーザーが使えるようになるという。
世界最大のスーパーマーケットチェーンのWalmartが音声コマース領域でAmazonとどう戦っていくのか引き続き注目していきたい。
Source:walmart
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。