AmazonとJ.D.Powerが車載の音声アシスタントに関する調査結果を発表した。調査は米国の5,000人以上を対象に2018年7月に行われたものだ。
今回はこの最新レポートから一部を抜粋して紹介する。
音声アシスタントの利用シーン別満足度
家庭内7.81、スマートフォン7.37、車内7.15で、家庭内での利用が最も満足度が高い結果となった。ただしどの状況でもそれなりの高い満足度になっているとも言える。
自宅で使っている音声アシスタントの車内での利用意向
76%が、家と車で同じブランドの音声アシスタントを利用したいと回答した。日常使っているアシスタントと使い勝手が異なることはストレスがあるからだろう。
自宅で使っている音声アシスタントを車内で使えるとどんなメリットがあるか
家庭で使っているため機能の使い方はもうわかっている、自分の好みに適応できる、シームレスな体験となるといった回答が上位となった。だからこそ、自宅と車で同じ音声アシスタントを使いたいという前述の回答が多かったのだろう。
どんなことを車内の音声アシスタントにやらせたいのか
車載の音声アシスタントにはナビゲーション、音楽を操作したいというニーズが高いことがわかった。自宅と同じ音声アシスタントを使いたいとはいえ、自宅とは違うナビゲーションに関する操作がトップであることにも注目だ。
お気に入りの音声アシスタントが搭載された車は買う可能性が高まるか?
車の購買に音声アシスタントの有無やブランドが影響するのかという興味深い質問については、59%が意思決定に影響を与えると回答した。
今後ますます自動車の中に音声アシスタントが組み込まれていく流れになることは間違いないだろう。
Source:J.D. Power and Amazon
僕はこう思った:
米Voicebot.aiが発表した2019年の車載音声アシスタントに関するレポートも参考にどうぞ。どちらの調査結果でも車選びに音声アシスタントが影響しているという回答になっており、自動車メーカーは北米においては音声アシスタント搭載は無視できない状況になっていると思います。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。