Bリーグ会場にトヨタのロボットが集結(1) 「T-HR3」が滑らかなダンスパフォーマンスを披露!アルバルク東京のホームゲームで

バスケットボール、Bリーグのアルバルク東京は、4月10日の対サンロッカーズ渋谷戦のホームゲーム(アリーナ立川立飛)で、新型となるAIバスケットボールロボット「CUE3」(キュースリー)をお披露目しました。また、「CUE3」だけでなく、トヨタ自動車が開発した「T-HR3」と「HSR」も揃って登場、「トヨタロボットデー」や「集結」と銘打って、3台がそれぞれパフォーマンスを披露しました。

アルバルク東京のチアと「T-HR3」のコラボレーション。写真はチアとトヨタ自動車の開発チームと「T-HR3」


バスケットボールの試合観戦は熱気溢れるユーロビート!

著者の私は、普段サッカーや野球観戦にはよく行くのですが、バスケットボールのプロリーグを会場で生観戦するのは初めて。とはいえ、中学時代にバスケットボールに打ち込んだ経験があり、なおかつ青春時代を東京・立川で過ごしたので、なにやら懐かしい思いで「アリーナ立川立飛」の会場に脚を運びました。

試合前のアルバルク東京練習風景。ディスプレイにも注目

新型のAIバスケットボールロボット「CUE3」、パフォーマンスを予告

会場には「トヨタ・ロボット・デー」のポスターがあちこちに!トヨタのロボット「CUE3」「T-HR3」「HSR」が集結して行うパフォーマンスを予告。ワクワク

バスケットボールは攻守がめまぐるしく変わるスピーディな競技ですが、試合だけでなく、応援する観客の皆さんの反応や歓声、試合前のプライムタイムのイベント、チアダンスのパフォーマンスなど、すべてを含めて試合開始から終了まで、まるでジェットコースター、音楽ならユーロビート! もの凄い勢いで息つく暇もなくエネルギッシュな時間が駆け抜けていました。
いわゆる作戦タイム、タイムアウトのわずかな時間でさえ、チアリーダーの皆さんが瞬時にコートに登場してダンスパフォーマンスを披露、観客を楽しませてくれます。まさにスピード感満点。Bリーグの試合観戦、これオススメです!



■タイムアウトの時間もチアによるダンスパフォーマンス!

そんな流れの中、試合前のプライムタイムに「T-HR3」がチアガール達と一緒にダンスパフォーマンスを披露。ハーフタイムには「CUE3」のシュートパフォーマンスが行われました。


「T-HR3」の滑らかな動きとポージングに観客も注目

「T-HR3」はトヨタのヒューマノイドロボットの3代目ということで命名された、本来は遠隔操作用のテレプレゼンスロボットです。32自由度(関節)を持ち、最大の特徴は操縦者の動きを遠隔でできるだけ忠実に再現するよう、人間に近いポージングを滑らかな動きでできるところです。今回、プライムタイムでは「遠隔操縦ではなく」、プログラミングによって自律的にダンスするロボットとして登場しました。チアとの共演ということでまずは、T-HR3がとったものと同じポーズにチアが挑戦しました。

■トヨタのロボット「T-HR3」とアルバルク東京のチアのダンスコラボ(1)


T-HR3がチアと「フレフレ東京」のコラボ

そして、次は通常、チアリーダーの皆さんが踊っているチアダンス「フレフレ東京」をT-HR3が一緒に踊るパフォーマンスがお披露目されました。


■トヨタのロボット「T-HR3」とアルバルク東京のチアのダンスコラボ(2) フレフレ東京

ロボットによるパフォーマンスはまだまだ続きます。


いよいよAIバスケットボールロボット「CUE3」が登場!

ハーフタイムにはいよいよ身長207cm、シューティングガードの背番号93、「CUE3」が登場し、ロングシュートを会場に詰めかけたファン達に向けて披露します。そして、今回はスリーポイントシュートだけでなく、バンクシュート(バスケットの背面の板バックボードに当てて入れるシュート)や、スリーポイントエリアよりも更に遠いセンターサークルからのシュートに挑戦したのです。

バスケットボールを「CUE3」に運ぶ「HSR」

果たしてセンターサークルから放つ「CUE3」のシュートはゴールに入るのか!?
そもそも届くのか!?
その様子は次回、解説。お楽しみに!
(つづく)

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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