執事見習いロボット「タピ太」実機レビュー!高齢者や家族向け会話ロボットとしてユーキャンが販売
ユーキャンとMJIがコミュニケーションロボット「タピ太」を”執事見習い”ロボットとして共同開発した。ユーキャンのオリジナルブランド「ココチモ」が得意とする高齢者向けの消費者市場にフォーカスし、スケジュール管理(リマインダー)、音楽(BGM)、カラオケ、脳トレクイズ、ラジオ体操など、執事としての仕事と家庭で気楽に楽しめるエンタメ機能を装備している。
本体のサイズは高さ245mm×横幅220mm、重さは2.5kg(バッテリー含む)。フル充電で約8時間稼働(目安)。2軸自由度で上下左右に上体を振ることができる。
販売はユーキャンの通販ブランド「ココチモ」が行い、オンラインショップのほか、ダイレクトメール等での販売が展開される。商品価格は99,600円(税込)。
外観はタピアと同じタマゴ型
MJIはクラウド型コミュニケーションロボットの先駆けのひとつ「Tapia」(タピア)を開発・製品化したことで知られている。長崎県の「ハウステンボス」や「変なホテル」などの受付でも活躍中だ。
「タピ太」はハードウェアはその「Tapia」をベースにしている。外観は全く同じ卵型で、執事としてのユニフォームを纏っている(標準)。もっとも大きな違いはインターネットの機能をバッサリとはずしたこと。Wi-Fiなどのネット接続の初期設定やメンテナンスは高齢者には難しく、プライバシー面でも安心度を考慮した結果、ネットなしで動作するスタンドアローン環境を選択したという。
高齢者が楽しい気持ちになるロボット
タピ太の初期設定はとても簡単だ。
起動してまず行うことはオーナーであるユーザー(ご主人様)の呼び方の設定。デフォルトで「ご主人様」「お嬢様」「マスター」「おぼっちゃま」などが用意され、名前やあだ名を設定することもできる。
また、タピ太はとても会話好きのキャラクターに設定されている。挨拶や気遣いの会話を積極的にしてくれるし、「大好き」「うれしい」「ありがとうございます」といった感情を表す言葉をタピ太がどんどん話すので、ユーザーは自然と楽しい気持ちになり、タピ太との会話にはすぐに慣れるだろう。
■執事ロボット「タピ太」との会話
スケジュール管理や脳トレ、ゲーム、カラオケなど豊富なアプリ搭載
スケジュール管理とリマインダー
タピ太にとって最も執事らしい仕事はスケジュール管理だ。起きる時間、ゴミ出し、服薬、通院、来客、ペットの餌やりの時間などを通知してくれるアラームと予定登録機能がある。
脳トレやクイズ
頭の体操になる脳トレクイズやゲームを用意した。瞬間記憶や小銭計算、国旗クイズ、錯覚ゲームなど、子どもも含めて家族で楽しめるものになっている。
頭の体操だけでなく、健康体操としてラジオ体操のアプリも搭載されている。
BGMやカラオケも高齢者好みの選曲
BGMやカラオケ機能も高齢者ユーザーの好みを考慮した楽曲を用意した。「日本の名曲」では「荒城の月」や「上を向いて歩こう」「翼をください」など30曲、「世界の名曲」とや「クラシック」を各20曲、「BGM」として「ある愛の詩」や「イエスタデイ」など30曲を収録。映像カラオケは「故郷」「赤とんぼ」「旅愁」など30曲から選曲できる。
■執事ロボット「タピ太」と楽しむ
健康に毎日過ごすには、楽しいと感じる会話やレクリエーションが大切だ。そのソリューションとして家庭向けのコミュニケーションロボットは期待されている。このタピ太のプロジェクトでは機能面だけでなく、家庭向け市場に対してユーキャンが独自に確立しているアプローチ方法やノウハウにも注目したい。