Adobeが400社以上のビジネスの意思決定者を対象に音声領域に関するアンケートを行った結果を発表した。米国の消費者の36%はスマートスピーカーを所有しており、75%が少なくとも毎日スマートスピーカーを使用しているという環境下で、ビジネスの意思決定者にとってもはや音声が無視できるものではないことが明らかとなった。
音声への投資
91%が音声領域に大きな投資をしていると言う驚くべき結果だ。また、ほぼ大多数が音声領域への投資を増やす予定であるという。
また、Alexa、Google Assistant、Siriなど複数の音声アシスタントをサポートすると88%が回答している。
音声とビジネス
音声アシスタントのビジネス活用については差別化要素につながるが最多の回答。ついでUX、コンバージョン、エンゲージメント、ロイヤリティーなどが向上すると回答された。ネガティブな要素はなく、やらないと差別化されてしまうということで各企業が対応をすすめているものと考えられる。
音声スキル・アプリ動向
音声アシスタント上のアプリケーションについてのアンケートでは、スキルをリリースしているのはまだ22%だが年内リリース予定を含めると66%が対応することになる。もはや音声対応していないほうが少数派になってしまうことがわかる。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。