NTT東日本、品川区の学校でコミュニケーションロボットの有効性を検証 まずは2校で開始

品川区教育委員会と、NTT東日本は、2020年度からの小学校プログラミング教育の実施に向けて、プログラミング教育におけるコミュニケーションロボットの有効性を検証するトライアルを区内の2校で開始することを発表した。

NTT東日本は、2020年度から開始される、新学習指導要領に基づく小学校プログラミング教育の全面実施に向け、クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」をプログラミング教育へ活用することを目指している。

一方、次代を担う子どもたちの学校教育に力を入れる品川区においても、次世代教育におけるプログラミング教育をより有益なものとするため、児童向けの学習教材について効果的なものを求めていた。そのような中、介護や小売業界などの実際の社会の中で活用されている、NTT東日本の「ロボコネクト」に対応したコミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」に品川区が着目し、同トライアルの実施に至ったという。

取り組みでは、コミュニケーションロボットの「Sota」とプログラミング学習ソフトを組み合わせたプログラムを活用することで、プログラミング授業に対する児童たちの学習意欲の向上、ICT・科学技術全般への興味・関心の促進を目指す。



授業は、プログラミング学習とプレゼンテーションを実施

ロボコネクトを活用した授業では、ブロックプログラミング学習ソフト「ロボットラーニング」を活用した学習と、ロボコネクトが提供する「プレゼンテーション機能」を活用したプレゼンテーションが行われる。

「ロボットラーニング」を活用した学習では、ロボコネクト上に「ロボットラーニング」のソフトを連携させ、動作指示の書かれたブロックを組み合わせて「Sota」を実際に動作させることで、プログラミング的思考を体感的に学習する。


ブロックプログラミング学習ソフト「ロボットラーニング」を活用した授業

プレゼンテーションでは、「Sota」を介してプレゼンテーションを行い、わかりやすく伝えるための論理的思考力の向上や表現力の向上などを目指す。また、地域特有のテーマ(防災、観光、歴史)を題材に、発表の場を地域の施設(保育園、介護施設、公共の場など)で行うことで、自然に子どもたちが地域に愛着を持ち、地域とのつながりがも深める。


Sotaを介したプレゼンテーション授業

トライアルの実施校は、品川区立三木小学校と品川区立第一日野小学校の2校。実施期間は5 月下旬〜6 月下旬の1ヶ月間が予定されている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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