TISと博報堂が連携 創造領域にAI技術を応用した発想支援クラウドサービス「AIブレストスパーク」提供開始

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野徹、以下:TIS)は、AI技術の応用によりアイデアの素を量産し、企画/開発などアイデア出し業務の効率化をサポートする発想支援クラウドサービス「AIブレストスパーク」を、株式会社博報堂(以下:博報堂)と共同開発し、オープンβ版の提供を開始したことを発表しました。
本サービスは6月3日(月)~6月30日(日)の期間でオープンβ版として無償提供し、7月1日(月)より、正式版の販売開始を予定しています。



「AIブレストスパーク」は、創造領域にAI技術を応用することで企画プロセスの効率化をサポートするクラウドサービスです。アイデアやコンセプトのきっかけとなるキーワードを入力すると共起する関連語をインターネット上から瞬時に収集、組み合わせ、新たな切り口や視点としてユーザーに提供します。本サービスの活用により人力では時間を要するアイデアの拡散を効率化し、俯瞰情報やコトバ同士の“意外接着”(予想外の単語の組合せ)により発想を増幅させ、人間の創造力を高めます。



開発においては、博報堂の広告会社ならではの発想法や打ち合せノウハウ(以下:博報堂発想支援メソッド)を5つの機能にまとめ、ユーザーインターフェースに搭載しました。

TISは、企画づくりに悩む全ての人へ本サービスを提供していき、アイデア出しや企画会議時に不可欠となるインフラとなることを目指します。また、販売開始後も機能の拡張、さらにスマホアプリ化やスマートスピーカーと連動など、様々なサービス形態を実装し、新しいアイデア出しの形を提案していく予定です。



■開発の背景

本サービス開発に伴い、TISは、アイデア出しを行うことの多い企画職の1,032人を対象に、「アイデア出しに関する意識・実態調査」を実施しました。(「企画職に聞く、アイデア出しに関する意識・実態調査」

https://www.tis.co.jp/documents/jp/news/2019/tis_news/20190603_1_Attachment.pdf 参照)



調査結果では、「イノベーティブなアイデアを求められることが増えた」と回答した人は56.6%と、多くの企画職が以前に増してアイデアを求められていることがわかりました。一方で、「働き方改革が個人のアイデア出しを効率化することは難しい」と58.4%の人が実感(グラフ1)しており、さらに、「プライベートな時間までアイデアを考えることが増えた」と答えた人は43.0%(グラフ2)、さらに、「一人でアイデアを考えなければならない場合が増えた」と46.2%の人が答えたました(グラフ3)。

これらの結果から企業の企画職は、アイデアを求められる機会は以前より増加しているが、働き方改革による労働時間制限により、業務時間外に一人でブレインストーミング(以下、ブレスト)を実施している担当者が多く存在する社会実態が見えてきました。



<アイデア出しに関する意識・実態調査>





(N=1,032、%)



TISでは、これを働き方改革時代に企画職が陥る「一人ブレスト問題」として、従来難しいと考えられてきた創造領域の効率化に向け、AI技術を応用した発想支援型クラウドサービス「AIブレストスパーク」を提供します。創造性と効率化のジレンマにある世の中の企画に関わる人々が、スムーズにアイデア出しを行うことをサポートしていきます。



■「AIブレストスパーク」について

「AIブレストスパーク」は、TISがこれまでシステムインテグレーションで培ってきたITの業務適用におけるノウハウと、自然言語処理・機械学習などのAI・ロボット関連の技術力を組み合わせ、「博報堂発想支援メソッド」を実装した発想支援クラウドサービスです。入力したキーワードに共起する関連語をインターネット上から瞬時に拾い上げ、ユーザーへ提示します。5つの機能と「博報堂発想支援メソッド」でユーザーのアイデア出しをサポートします。



「AIブレストスパーク」の使用方法については以下URLをご参照ください。https://www.ai-b-spark.com/



<AIブレストスパークメイン画面>







<博報堂発想支援メソッドとは>



新しい価値を発見や従来の延長線上にない答えにたどり着くために、博報堂クリエイティブの打ち合わせ現場で実践されているコツを抽出したもの。博報堂のクリエイターが最初に学ぶ発想のABCであり、クリエイティビティの基礎となるノウハウです。「AIブレストスパーク」では、同社の「拡散と混沌なくして、跳躍なし」という鉄則を基に5つの機能を備えました。



<5つの機能>

1.ひらめきマップ

自分では思いつかないコトバの海に飛び込む。

情報空間全体を360°フラットに俯瞰することは、人間にはできません。AIブレストスパークなら、入力したキーワードに共起する関連語を瞬時に表示し、取り巻く市場や生活者に関する情報・ヒントを大量に提供できます。脳内を気になるワード/フレーズで充満させることがひらめきの土台です。



2.ブレストアイデア

コトバとコトバを、意外接着する。

コトバは概念の塊です。ひらめきマップやテンプレートのコトバとコトバをランダムに結合することで、新しい概念を生成できます。予想外の新しい切り口のコトバにふれることで、思考の枠を揺らされ発想が跳躍し、意外なコトバの結合が生む新しい価値に着目できます。



3.ノート

白紙にコトバを収集し、分類する、俯瞰する。

少しでも気になったコトバやブレストアイデアは、どんどんドラッグし保存できます。思いついたこともテキスト機能で書き留められ、全画面表示で、採集した言葉を、分類し俯瞰すると、自分の思わぬ指向・偏りに気づけます。これにより、考える余地=新たな可能性が見えてきます。



4.他人の“アタマ”で考える <7月実装>

こんなとき、○○だったらどう考える?

作詞家アタマ、女子高生アタマ、ビジネスアタマ、社会課題アタマ……。

行き詰った時には、他人のアタマ(考え方)を借りると、自分の限界を超えることができます。自分にはない着眼点に立つことで、商品やサービスの隠れたメリットや存在意義を発見できます。



5.連続刺激モード<7月実装>

すべての刺激に、「あるかも!」スタンスで反応する。

ブレストで、煮詰まり沈黙が続くようなときに効果的です。ブレストアイデアのワードやフレーズを1行ずつ画面いっぱいに連続表示し、発想を刺激します。直観による判断が要請され、発想のジャンプを強制触発します。



※下記URLよりオープンβ版をお試しいただけます(オープンβ版は2019年 6月30日終了予定)

https://www.ai-b-spark.com


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