ロボット業界・AI業界の大御所が新しいロボットのスタートアップ「Robust.ai」を設立!

米国で新しいロボット系スタートアップ企業「Robust.AI」が設立された。まだ事業の詳細は不明だが、オフィシャルサイトでは「ロボットの未来に向けた新たな基盤づくり」がビジョンとなっている。

特筆すべき点はRobust.aiは、ロボット工学、ビジネス、AIの分野で経験を積んだ著名なメンバーで構成されていることだ。



以下が創業メンバーだ。ビッグネームが並んで驚く業界人も多いのではないだろうか。

Gary Marcus (Founder & CEO)
ニューヨーク大学心理学科教授、同大幼児言語センター所長。専門は言語獲得とコンピュータ・モデリング 。最近Uberに買収された機械学習のスタートアップ「Geometric Intelligence」のCEO兼創設者。

Rodney Brooks (Founder & CTO)
MITコンピュータ科学・人工知能研究所で教授・所長を歴任。iRobotリシンク・ロボティクスの創業者。

Mohamed R. Amer (Founder & CSO)
SRIインターナショナルのビジョンテクノロジセンターのシニアテクニカルマネージャー。

Anthony Jules (Founder & COO)
Google XのRedwood RoboticsのCOO兼プロダクトVP。Google Xのmoonshot factoryのシニアプロダクトマネージャーを経て、ロボットスタートアップのFormantのCTOとアドバイザーを担当。

Henrik Christensen (Founder)
カリフォルニア大学サンディエゴ校 コンピュータ理工学部教授。状況適応型ロボット技術研究機構 ディレクター。

創業のきっかけとなった課題として、現在のロボットの利用環境は非常に限られており、通常は高度に制御された環境でしか使えず、自由な環境では使うことができないという点をあげている。この問題を解決すべく、スマートで協調性があり堅牢で安全で真に自律的なロボットを実現するために、業界初となる強力な認知プラットフォームを構築することを目指すという。そしてこのプラットフォームが対象とするロボットは、建設、配送、倉庫といったサービスロボットから家庭用ロボットまで、幅広い分野で使用されることを狙っているという。

axios.comによれば、すでにRobust.aiはPlayground Globalからシードラウンドの調達を完了しているという。調達額などの詳細は不明だ。

現在ソフトウェアエンジニア、UI/UXデザイナー、プロダクトマネージャー、リサーチサイエンティストなどの人材募集を行っている。勤務地はパル・アルトとなっている。ロボット業界のスターたちと働けるチャンスかも知れない。



Source:Robust.AI

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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