ロボット「unibo」が介護職員の負担を軽減!富士通「ロボットAIプラットフォーム」、都築電気「KitFit Silverland 介護記録システム」を連携。

都築電気は、コミュニケーションロボット「unibo」(ユニボ)と、富士通の「ロボットAIプラットフォーム」を連携した「介護業界向けのソリューション」の提供を開始する。同ソリューションでは、介護記録データを連携させることで、従来職員が行っていた業務をロボットが担当。さらに、各デバイスから得られたデータで職員の業務支援も行う。


取得したデータを分析して職員の業務を支援

都築電気の介護事業者向けソリューション「KitFit SilverLand」のオプション製品である介護記録システムと、自然な対人コミュニケーションを実現する富士通の「ロボットAIプラットフォーム」および「unibo」を組み合わせることで実現している。8月1日より提供開始予定。


「KitFit Silverland 介護記録システム」は、従来職員が個別に行っていた利用者の家族への介護状況の説明や、職員の交代時の申送り事項の共有、などを介護記録をもとにロボットが担当。さらに、uniboを含む各種デバイスからデータを収集、分析した結果をケアプラン作成支援などの介護業務効率化に利活用することで職員の負担を軽減する。


ソリューションイメージ(将来イメージを含む)

なお、モバイル対応の新たな記録システムをはじめとしたその他のオプション製品も現在開発中しているという。同社は、蓄積したビッグデータを分析・利活用し「科学的根拠に基づく介護サービス」の実現を手助けするシステムを目指していく。

「KitFit Silverland 介護記録システム」の価格は、unibo本体及び初期設定費用の約30万円(1台)とシステム利用料の5万円(1台、月額)が合わせた価格になる。また、同ソリューションを利用する場合「KitFit Silverland」の基本システムおよび介護記録システムの導入も必要になる。

同社は、同ソリューションをはじめとしたオプション製品の充実により、3年間で2億2,000万円の売上を目指していく。



様々な課題を抱える介護職

日本は、2000年に介護保険制度が施行され、数多くの介護施設・介護サービスが誕生したが、介護現場を取り巻く環境は、依然として厳しい状況が続いてる。介護を必要とする高齢者の増加に対して、職員や施設が不足し、介護の質や職員の待遇などの問題点が数多く現れている。このような環境のもと、医療・介護分野にて人間の作業を最適に支援できる対人コミュニケーション機能を搭載したロボットの必要性が高まってきている。

都築電気は、昨年の5月にシニアヘルスケア分野で富士通ロボットAIプラットフォームと協業。同年の10月には、社会福祉法人三交会 青葉台さくら苑と連携し、同ソリューションの実証実験を行っている。同社は、ロボット導入を通して、介護現場をめぐる労働不足などの課題解決を支援するとしている。

昨年に行われた実証実験
関連サイト
都築電気

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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