ロボットスタートは、WEBメディアを音声化し、スマートスピーカーやポッドキャストなどに配信するサービス「Audiostart」(オーディオスタート)を2019年7月3日から正式サービスとしてリリースした。あらゆる記事やWEBコンテンツを無料で音声化してマルチプラットフォーム配信できるサービスで、メディア運営者には広告配信によるマネタイズも支援する。また、広告配信によってメディアが提供するコンテンツの品質向上が期待できるため、視聴するユーザーにとってのメリットになる。
サービス開始に伴い、WEBコンテンツの音声化を希望するメディア企業や、音声広告を配信したい広告主、音声広告を取り扱う広告代理店の募集を開始する。
「Audiostart」のロゴマーク
Audiostartとは
Audiostartは、メディアを運営している事業者と、音声広告に興味のある広告主・広告代理店それぞれにメリットを提供するもの。
メディア運営者
あらゆる記事やコンテンツを無料で音声化してマルチプラットフォーム配信。
さらに音声広告配信システムでマネタイズを支援。
既に複数のメディアがAudiostartサービスを通じて音声コンテンツを提供している。
時事通信社「JIJI.COMニュースアクセスランキング」「時事通信英語ニュース」「シネマトゥデイ」、アイティメディア「ITmedia NEWS」「ITmedia ビジネスオンライン」「ITmedia PC USER」、東京ニュース通信社「インターネットTVガイド」、Conde Nast Japan「VOGUE GIRL News」、三栄「AUTOSPORTweb ニュース」、ワールドスケープ「インディーズ音楽セレクション」、イード「アニメ!アニメ! 最新アニメ情報」「GameSpark コアゲーマー向けゲーム情報」「レスポンス 最新クルマ情報」等が一例。(詳細)
音声広告に興味のある広告主・広告代理店
厳選された音声メディアに対して音声広告を配信可能。
メディア運営者様はコストをかけずにマルチプラットフォームで音声化およびマネタイズが可能になる。
また、ユーザーは広告モデルが普及することで、さまざまな音声コンテンツを無料で楽しめ、広告主・広告代理店は新しい音声広告の配信先を活用できるようになるサービスとしている。
広告主にとってはスマートスピーカーやPodcastなどの厳選された音声メディアに、音声広告を配信可能なアドネットワークとして利用できる。音声広告のクリエイティブ制作、配信、レポーティングまでこのサービスが支援していく。
https://audiostart.jp/
Audiostart初期参加メディア企業
現時点で既に、複数の企業が参画し、運営するメディアをマルチプラットフォームで音声化している。ガイドライン、配信先プラットフォームのガイドラインに準拠したメディアのみが対象となっていて、大手メディアを中心にユーザーにとっても広告主にとっても安心できる音声メディアのラインナップを意識したものとなっている。
なお現在Amazon Echoシリーズで利用できるフラッシュブリーフィングスキルの10%以上がAudiostartソリューションを利用したスキルになっている。(2019年7月ロボットスタート調べ)
・株式会社イード
・株式会社ENDEX JAPAN
・株式会社時事通信社
・アイティメディア株式会社
・株式会社三栄
・株式会社シネマトゥデイ
・株式会社東京ニュース通信社
・株式会社メディアシーク
・株式会社ワールドスケープ
・ロボットスタート株式会社
博報堂DYメディアパートナーズがAudiostart音声広告代理店に
現在、広告代理店として、株式会社博報堂DYメディアパートナーズが窓口となって音声広告を販売している。今後、参画する代理店を増やしていく予定。
サービス開始の背景
音声市場を代表するデバイスとして、スマートスピーカーが上げられる。先行した米国市場ではキャズムを超えて普及している。日本ではまだ新し物好きのユーザーが中心で、欧米から2~3年程度遅れて成長している。AI音声アシスタントはスマートスピーカー以外にもスマホ、PC、車載デバイスなどでも利用できることで、今後、音声市場はさらに広がるとみられている。
WEBメディアを音声化することで、画面がないデバイスでの利用や、手を使えない状況、目が離せない状況でもコンテンツの利用が可能になる。これによりメディアはユーザーにコンテンツを届ける機会を増やすことができる。
また、現在米国では音声コンテンツとしてPodcast利用者が急増大している。近い将来検索のうち30~50%が音声で行われると予想する調査期間もあり、音声化されていないメディアは検索対象からはずれることになりかねないため、音声化は急務と危機感を持つメディアも多い。
その視点からも、メディア音声化ソリューションを開発することで、コンテンツの音声化とマネタイズは有効と考えた。
ロボットスタートは2018年7月23日から、博報堂DYメディアパートナーズやイードと共に実証実験を重ね、メディア・広告主に対する価値の提供、およびユーザーの受容性を十分に確認することができたことから、正式にサービスを開始することになった。更にシステム面でも、リアルタイムの音声結合、広告配信数の把握、アドフラウドなどの不正対策などの課題をクリアすることができたことから、今般正式サービスとして提供する体制が整ったとしている。
音声広告はユーザーにとって迷惑か
ロボットスタートはこのサービス開始前の実証実験でアンケートを行い、その結果、音声広告の受容性は非常に高いと判断した。
ブランドに対する認知・興味・好感・使用意思において、音声広告に接触していないユーザーと接触したユーザーを比較したところ、接触ユーザーのほうがすべての項目において圧倒的に高い結果となった。
また、接触ユーザーに対して「広告によりコンテンツの質が向上することに許容できるか」と質問をしたところ、66%が許容できると回答した。音声広告が許容できない人は0%で、音声化したメディアに音声広告を配信することでコンテンツの質が向上することはユーザーにとって受け入れやすいと判断したという。
ロボットスタートはプレスリリースを通じて「今後さらに、対応プラットフォームの拡大、効果測定への対応、コンテンツ要約技術の提供、画面付きデバイスへの対応、不正対策の強化などサービスを改善を続け、良質なコンテンツをユーザーに届けるための支援を行ってまいります」とコメントしている。
音声広告の市場性・ユーザー属性
実証実験期間中の音声広告配信数は右肩上がりに伸び、約3倍に成長した。
年代別では、幅広い年代が聴取していることが調査でわかった。
同社は、今後も音声化するメディアの増加、スマートスピーカーの普及率の高まりの相乗効果で配信数は引き続き大きく増加していくとみている。
Audiostartサービスに関するお問い合わせ先
Audiostartサービスについて、主に下記の内容について問い合わせフォームで受け付けを開始した。
●音声サービス(WEBコンテンツの音声化等)を検討中のメディア運営企業
●広告代理店
●広告配信をご検討中の広告主
●その他提携をご希望の企業
問い合わせフォーム
https://robotstart.co.jp/contact.html