夏野剛氏、今村雅幸氏、池澤あやか氏がIT戦略と人材育成をテーマに本音トーク 現役中高生などがプロジェクト型学習を体験

バンタンは、ドワンゴ代表取締役社長の夏野剛氏、ZOZOテクノロジーズ 執行役員VPoEの今村雅幸氏、タレント兼エンジニアの池澤あやか氏による、「デジタル変革時代のトップリーダーが本音を語る~IT戦略とテック人材~」をテーマとしたパネルディスカッションと、今後のIT人材に求められる企画力と実践力を磨く「プロジェクト型学習」の体験イベントを6月30日に開催した事を発表した。



ITがすべての業界で必要、若い世代が改革してほしい

パネルディスカッションでは始めに、動画配信サイト「ニコニコ動画」、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」など、ITを駆使したサービスで成功を収めてきた夏野氏、今村氏を中心に、今自社に欲しいIT人材に関する本音トークを展開。夏野氏は「0から1を生み出すエンジニアだけでなく、現状をきちんと把握し既存のサービスをアップデートできる“リノベーションエンジニア”が欲しい」と話し、今村氏も賛同。さらに夏野氏は「ITはほぼ全ての業界で重要であり、まだ導入していない業界に対しては、ぜひ若い世代がIT技術を持って乗り込んで改革してほしい」と話した。

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化される事に対し、夏野氏は「プログラミングを学ばなきゃと難しく考えるのではなく、身の回りの課題や悩みを解決しようとする時に何が必要かという観点でプログラミングを考えて欲しい」と話した。今村氏も「プログラミング技術は課題解決の手段。それを使って何がしたいかを明確に持つことが大事で、それがあるとプログラミングがもっと楽しくなる。」と語った。

また、イノベーティブなサービスを開発するに至った“きっかけ”について夏野氏は「課題や悩みは単純に“自分がいやだと思うこと”で良い。僕は小さい頃から小銭がいやだったため、おサイフケータイを作った。」と、革新的なサービス誕生の裏側を公開。池澤氏も、「私は“物理鍵”が昔からいやで、今スマートロックの開発に携わっています。」と夏野氏の考えに賛同した。


日本こそ、プログラミングが重要

ディスカッションの終盤では、「女性エンジニアの可能性~日本と海外の違い~」についてトークを展開。海外と比べ、日本において女性エンジニアが少ない点について、「文系・理系の壁」があることや、エンジニアがかっこいい・おしゃれというイメージを作ることも大事だという意見が出た。

池澤氏はプログラミングを始めたきっかけについて、「タレント活動の合間にできることを探していた時に、パソコン1つでできる点に魅力を感じプログラミングを始めた」と話し、「女性は結婚、出産などライフイベントがあるため、リモートワークでできるプログラミングは魅力的」と語った。

夏野氏は最後に、「プログラミングやIT技術を使って生産性をあげることが、特定の業界だけでなく日本社会全体にとって重要だ」と話し、今村氏も「働き方改革が叫ばれる中、プログラミングという“効率化できる技術”を持って非効率な部分に乗り込んでいくことが日本社会全体に良い影響を与えるだろう」とし、ディスカッションのまとめとした。


夏野氏は、プログラミングやIT技術を使って生産性をあげることが日本社会全体にとって重要だと話した。


バンタンテックフォードアカデミーは即戦力となるIT人材を育成

同イベントは「バンタンテックフォードアカデミー(VANTAN TECHFORDACADEMY)」の2020年4月開校を記念して行われたものだ。バンタンテックフォードアカデミーは、学生が企業の課題をヒアリングし、企画・提案・開発までを行なう「プロジェクト型学習」をスクールの最大の特徴としている。スクールでは毎日の「プロジェクト型学習」を通して企業や地方自治体の課題解決や、新しい価値の創造を行う経験を積むことで即戦力となるIT人材を育成するとしている。


アカデミーでは、より実践的に課題を解決し、即戦力となるIT人材を育成

イベントでは、現役の中高生を含む24人がプロジェクト型学習を体験。4つのチームに分かれ、ホリプロデジタルエンターテインメントに所属する新人VTuber「伊達あやの」の更なる成長戦略を企画し、プレゼンテーションを通してホリプロデジタルエンターテインメントに提案した。



バンタンテックフォードアカデミーは、2020年4月の開校に向けて、同イベントの体験ワークショップに参画したホリプロデジタルエンターテインメントの他、様々な企業や地方自治体と提携していく。


(バンタン提供の体験レポートを参考)


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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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