MJIの会話ロボット「タピアプレス」見守りやビデオ通話等を試してみた!離れて暮らす家族をつなぐ熊本日日新聞とのタイアップTapia

MJIのコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」をベースとして、熊日都市圏販売株式会社とのタイアップで生まれたのが「Tapia Press(タピアプレス)」です。熊本日日新聞と連携してニュースや天気などの地域情報を提供したり、高齢者や子どもの見守りや、ビデオ通話ができることも特徴のひとつです。ロボスタ編集部に実機が届いたので、早速見てみましょう。

タピアは会話ロボット。今日の天気やニュース、予定などを教えてくれる。「タピアプレス」は、さらに見守り機能もある


話し相手や見守りロボットに

前述したとおり、この製品は通常の会話ロボットとしてだけでなく、”あんしんライフパートナー”として高齢者や子どもの見守りにも活用できます。例えば、高齢の両親にタピアプレスをプレゼントすることで、Tapiaが両親の話し相手になったり、熊本地域等の情報を読み上げるなど、コミュニケーション・パートナーとしての役目をしてくれることが期待できます。

熊本日日新聞と連携してニュースが提供される

■タピアとの会話

高齢者や子どもなど、会話ロボットとの会話に慣れていない人は、話すタイミングがつかみづらいものですが、タピアプレスではロボットが会話を聞く状態にあるときは目の周りが緑色になります。


なお、初回購入時に熊日都市圏販売がタピアを設置するサービスがある。専門のスタッフがタピアプレスの各種初回設定を一緒に行うため、離れた場所で暮らしている両親にもこれなら安心して導入ができます。


見守りってどんな機能?

例えば、タピアプレスには室内温湿度センサー(手前右)が同梱されていて、Tapiaが設置されている(両親が暮らしている)部屋の温度や湿度をTapiaアプリで遠隔地から確認することができます。

室内温湿度センサー(手前右)。スマートフォン(Tapiaアプリ)で室内の温湿度を確認できる

遠隔からスマートフォンのTapiaアプリ「タピアプレス」から室内の温湿度を確認できる。


タピアでみまもり

もしも、室温が高すぎたり低すぎたり、エアコンが適切に動作していないようなら、まずはカメラ機能「タピアでみまもり」を使って遠隔から部屋の様子を確認しておきたいですね。留守なのか部屋にいるのか、もしも倒れていたりしたら大変です。なお、この機能を使用する場合、見守りカメラで部屋を確認していることをTapia本体が発話します。プライバシーに配慮されています。

動画ではスマートフォンのアプリをTapiaのすぐそばで操作していますが、実際には遠隔からアプリを操作して、Tapiaのカメラで部屋を確認していることを想定して見てください。最後に部屋の中の写真も撮っています。

スマホのアプリからタピアのカメラで部屋の様子を確認。周囲を見回すことができる

■タピアでみまもり


タピアでんわ

在宅中なのに部屋の温度が高かったりしたら、ご両親が熱中症などにならないよう連絡してあげたいですね。そんなときに使うのが「タピアでんわ」です。
「タピアでんわ」はスマートフォンのTapiaアプリから発信し、Tapiaの画面を通じてビデオ通話ができる機能です。両親がスマートフォンを使っていなくても顔や表情を見ながら会話ができて、気軽にコミュニケーションがとれるようになるかもしれませんね。

「タピアでんわ」機能でタピアとスマホでビデオ通話中

■タピアでんわ


通信はWi-Fi、または格安SIMカードで

「Tapia Press(タピアプレス)」はWi-Fiを使って通信することができます。両親のお宅にWi-Fiがあれば、それに接続して使用できます。また、Wi-Fiがない場合は、格安SIMカードをセットしてスマホ回線でタピアプレスを利用できます。その場合の格安SIMは「楽天モバイル」が指定となっていて、ユーザー自身が契約してタピア本体に挿入、セットアップして使用します。

接続したいWi-FiのSSIDを選んでパスワードを入力してWi-Fiをセットアップ。Wi-Fiがない場合は楽天モバイルのSIMも利用できる


セキュリティを考慮した顔認証機能

初期のセットアップは簡単です。最初の設定の際に名前や呼び名、性別、地域などを登録します。また、セキュリティ向上のため顔の写真も登録します。登録後はタピアが起動する際に顔認証が行われ、登録した本人だけがタピアを自由に使える状態になります。
また登録していない人の顔を検知(5秒以上、顔を検知)した場合は、ゲストユーザーとして一部の機能が使えます。(ゲストが使える機能:おはなし、ニュース、天気予報、室内温湿度、音楽)

同梱内容。このほかにタピアプレス向けの室内温湿度センサーが付属する

タピアの充電器。本体を乗せると充電する。タピア本体はバッテリー内蔵なので、本体だけ持ち運ぶこともできる

顔認証のため、タピアの内蔵カメラで顔写真を撮影して登録する

タピア本体とスマートフォンのTapiaアプリ(アプリの名称も「タピアプレス」)のリンク設定をする作業が必要です。TapiaアプリはiOS用はApp Storeから、Android用はGoogle Playからダウンロードして利用できます(無料)。このリンク作業を行えば、「タピアでみまもり」や「タピアでんわ」でタピアとワンタップで接続することができます。

高齢化と核家族化が進み、ひとり暮らしの親が心配という人が増えています。そうして状況を背景に、ロボットによる見守りや、コミュニケーションの促進が期待されています。タピアプレスはそうしたニーズに応えるために特化したコミュニケーションロボットと言えるでしょう。


【製品名】 Tapia Press (タピアプレス)室内温湿度センサー付
【発売日】 2019年9月2日(月)
【販売価格】 168,000円(税抜)月額料金不要
【サービス※1】
お届けサービス:ご購入時の初回登録サポート
訪問サービス:ご自宅へスタッフがお伺いして使用方法などサポート
※1詳細はホームページ(下記)を参照
【主な機能】
熊本日日新聞ニュース、会話、室内温湿度通知(センサー連動)、あんしん連絡、天気、予定表など
専用スマートフォンアプリ:ビデオ通話、みまもり、タピアとの交流状況・室内温湿度の表示など
【URL】 http://kumahan.com/tapia/index.html

【主な仕様】

型番 SE100J-C
サイズ 高さ 245mm × 横幅 220mm
通信 Wi-Fi、ユーザーが契約すればSIMも利用可(楽天モバイルSIM)、BLE
H/W タッチパネルモニタ、カメラ、マイク、スピーカー、バッテリー
その他 室内温湿度センサー(ボタン電池付)
URL http://kumahan.com/tapia/index.html


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ロボスタ編集部

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