【IFA 2019】ベルリンで発表された最新Googleアシスタント搭載デバイス動向まとめ!

2019年9月6日〜9月11日、ベルリンで開催される「IFA 2019 – 国際コンシューマ・エレクトロニクス展」に合わせて、Googleアシスタント搭載デバイスがサードパーティー各社から発表された。また、GoogleもGoogle Assistantの機能追加を発表した。今回は新機能と新機種をまとめて紹介したい。


Google

Google Assistant新機能「アンビエントモード」


GoogleがAndroidスマートフォンやタブレットのGoogle Assistant向けの「アンビエントモード(Ambient Mode)」を発表した。このアンビエントモードは、充電中のデバイスのロック画面に表示される画面を使って、スマートディスプレイのように使えるようにする仕組み。このモードに切り替えると、デバイスのロックを解除せずにハンズフリーでGoogle Assistantの音声制御が可能になる。この状態で通知・リマインダーの表示、プレイリストの開始、スマートホームデバイスの制御などを簡単に行える。作業が完了すると、画面はGoogle Photosアカウントにリンクされたパーソナルデジタルフォトフレームに変わる。
現時点での対応デバイスは、Nokia 7.2 / 6.2、Lenovo Yoga Smart Tab / Lenovo Smart Tab M8など。

Google AssistantのWhatsApp音声通話・ビデオ通話への対応


Google AssistantのWhatsApp音声通話・ビデオ通話への対応を発表した。例えば「Hey Google, WhatsApp video John.」と伝えると、ジョン宛にAndroidアプリのWhatsAppで音声・ビデオのハンズフリー通話ができる。

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Google Blog


Lenovo

Lenovo Smart Display 7


7インチタッチスクリーン搭載のスマートディスプレイ新機種。以前の製品と比較してベゼルが薄くなり、環境光センサー搭載、カメラ性能向上、2つの5Wスピーカーによる音質向上、TrueBlockプライバシーシャッターと物理的なミュートボタンを搭載した。以前のモデルと違って、縦・横に置くという使い方が想定されていない。カラーはホワイトのみ。
価格は129ユーロ。2019年10月から販売開始予定。


Lenovo Yoga Smart Tab


10.1インチディスプレイ搭載のハイエンドタブレット。Google Assistant搭載により音声制御に対応。アンビエントモードにも対応。背面に取り付けられたマルチモーダルキックスタンドで自由なポジションで利用可能。
価格は299ユーロ。2019年9月から販売開始予定。


Lenovo Smart Tab M8


8インチスクリーン搭載のタブレット。Google Assistant搭載により音声制御に対応。アンビエントモードにも対応。付属の充電台はAlexaモデルのLenovo Smart Tab P10と異なりスピーカー機能を省いたシンプルなもの。
価格は149ユーロ。2019年10月から販売開始予定。

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Lenovo


BOSE

BOSE Portable Home Speaker


BOSEがポータブルスマートスピーカー「Bose Portable Home Speaker」を発表した。最大12時間のバッテリー駆動可能。IPX4準拠の防滴仕様、耐衝撃性能も備える。
カラーバリエーションはトリプルブラックとラックスシルバーの2色。
9月26日より国内販売も予定されており価格は43,200円。

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Bose


SONOS

Sonos Move


SONOSによる新機種、ポータブルスマートスピーカー「Sonos Move」が発表された。最大10時間のバッテリー駆動。落下、衝撃、雨、湿気、埃、泥、紫外線、極度の寒暖にも耐え、IP56規格を満たす。Amazon Alexa、Google Assistant、Apple AirPlay 2に対応。
日本では2020年春に46,800円にて販売開始予定。

Sonos One SL


「Sonos One SL」はスマートスピーカーの「Sonos One」から内蔵マイクをなくし、音声アシスタントなしとしたスピーカー。Sonosサウンドシステムの一部として日本では50以上のストリーミングサービスに対応。Sonosアプリ、Apple AirPlay2、音楽配信サービスのアプリなどから操作できる。ブラック・ホワイトの2色展開。
9月12日より世界各国で販売開始。日本では今年10月から21,800円にて販売開始予定。

Sonos Port


新製品「Sonos Port」も発表された。スピーカーをSonosストリーミング対応のステレオやレシーバーに変えるデバイス。Apple AirPlay 2による制御、Amazon AlexaやGoogle Assistantで音声操作も可能。
9月12日より数量限定で販売、2020年1月より世界各国で順次販売を開始。日本では、2020年春より46,800円にて販売開始予定。

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SONOS


JBL

JBL BAR


サウンドバーの新製品「JBL BAR 2.0 All-in-One」、「JBL Bar 2.1 Deep Bass」、「JBL Bar 5.1 Surround」の3機種が発表された。
価格はそれぞれ180ドル、300ドル、500ドル。

JBL Link Portable / JBL Link Music


既存のLink Portableシリーズが「Link Portable」および「Link Music」にアップデートした新製品。Bluetooth、Wi-Fi、AirPlay 2、Chromecast、Google Assistant対応。オーシャンブルー、シエナブラウン、ストロー、イエロー、グリーン、ブラック、グレーのカラーバリエーション。
Link Portableはポータブルモデル。IPX7防水。8時間駆動するバッテリー搭載。価格は139ポンド。
Link Musicは小型モデル。価格は90ポンド。

JBL Pulse 4


こちらはスマートスピーカーではなく、Bluetoothパーティスピーカー。IPX7防水と筐体にLEDライト内蔵。12時間駆動するバッテリーを搭載。
価格は229ポンド。

JBL LIVE 300TWS


ノイズキャンセリング機能を持つ完全ワイヤレスイヤホン。Amazon Alexa、Google Assistantを起動できる。IPX5防水、6時間駆動するバッテリーを内蔵。
価格は150ポンド。

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Android Police


Jabra

Jabra Elite 75t


Jabraが第4世代となる完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 75t」を発表した。20%小型化した本体。バッテリーは最大7.5時間駆動する、ケースを使えば最大28時間持続。騒がしい環境や風のあるような環境でもクリアな通話を実現する4マイク搭載。IP55準拠の耐久性と防塵防水に対する2年間保証。音声アシスタントのAmazon Alexa、Google Assistant、Siriにワンタッチでアクセスできる。
米国で10月発売、価格は200ドル前後予定。日本でも発売予定となっている。

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Jabra


SONY

WI-1000XM2


SONYがノイズキャンセリング機能を持ったネックバンド型ワイヤレスヘッドホン「WI-1000XM2」を発表した。ヘッドバンド型WH-1000XM3と完全ワイヤレス型WF-1000XM3に加えて、新たにネックバンド型として追加された形となる。バッテリーは最大10時間使える。
価格は約330ユーロ。2020年1月からヨーロッパで利用可能になる。

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SONY


Acer

Acer Chromebook


Acerが新しいChromebookを4機種発表した。新しいAcer ChromebookはすべてGoogle Assistantを搭載。ハンズフリーで、ユーザーは画面を切り替えることなく、すばやくメールを送信したり、ドキュメントを検索したり、音楽を聴いたり、カレンダーにアクセスしたり、スマートホームデバイスを制御したりできる。
価格は、Acer Chromebook 315(279.99ドル)、Acer Chromebook 314(279.99ドル)、Acer Chromebook Spin 311(329.99ドル)、Acer Chromebook 311(249.99ドル)。

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Acer


Bang&Olufsen

Beosound Stage


Bang&Olufsen
によるスマートサウンドバー。11個のカスタムスピーカードライバー、50Wのアンプを内蔵したハイエンド製品という位置付け。Google Chromecast、Apple AirPlay 2に対応。
価格は1,500ユーロ(約1,644ドル)〜2,250ユーロ(2,467ドル)で2019年秋発売予定。

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Bang&Olufsen


Roku

Roku Smart Soundbar


Rokuがサウンドバー「Roku Smart Soundbar」とオプションのサブウーファー「Roku Wireless Subwoofer」を発表した。サウンドバーにフル機能の4K Rokuストリーミングプレーヤーを内蔵した製品。Google Assistantと連携、Amazon Alexa対応デバイスと互換性あり。
価格はどちらも179.99ドル。現在予約受付中で、10月13日出荷予定。

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Roku



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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