【速報】びっくり!進化して姿が変わるぬいぐるみロボット「Rizmo」リズモ実機レビュー!音で遊んで進化するサプライズトイ誕生

タカラトミーは「サプライズトイ」の新製品「Rizmo」(リズモ)を発表した。ぬいぐるみのような外観でフワフワ、一緒に遊んでいると進化していくことが最大の特徴だ(全3形態)。9月14日発売(土)、価格は7,980円(税別)。販売目標は全世界で年間100万個。すごく可愛いし、すごくビックリ!これは楽しい!

リズモ本体。サイズはW150×H190×D110。重量は約680g(電池込)。

発売前に実物を見せてもらったので早速レポートしていこう。タカラトミーのプロダクト担当、多田さんにも話を聞いた。

株式会社タカラトミー 企画開発本部 ニュープロダクト企画開発室 ニュープロダクト企画課 主任 多田翔平氏

ちなみにこの「リズモ」、今までは第一形態と第二形態だけが予告で公開されていて、おもちゃ業界向けの「おもちゃ屋が選んだクリスマスおもちゃ2019」では玩具の小売・流通業者約1000名の投票により選出されるコンテストの「バラエティ部門」で第1位を獲得した。最終形態の姿を見ずして、すでに第1位に選ばれるという、このクリスマス商戦、最大級の注目「サプライズトイ」になりそうなのだ。




キーワードは「音楽」と「進化」

「リズモ」は基本的には一緒に遊んで育てるお世話玩具。「音楽」を栄養に進化する。購入時のカラーはベリー、アクア、スノーの3種類から選択できる。

カラーは3種類、ベリー、アクア、スノーから選択できる。大人に成長した「リズモ」はひとつのカラーにつき2種類が用意され、どちらかに進化する

パッケージはこんな感じ。わくわく

購入時の「リズモ」は楕円形のフワフワ、たまご型。遊び方の特徴は揺らしたり、「音楽」や「音」(声)を聞かせてあげる。感情豊かで、喜んだり、がっかりするといろいろなリアクションを返してくれる。


あかちゃんのリズモ

購入して箱を開けて「リズモ」を取り出すと自動的に電源が入る。最初は目が赤くて警戒しているが、やさしく話しかけてあげれば、やがて心を開いて目が緑色になる。話しかけて、身体を揺らしてあげて、鼻のあたりにあるボタンをクリックするなどでしてコミュニケーションがとれる。

あかちゃんのリズモの本体。目はLED(当初は5色)、頭(鼻)のあたりのクリックボタン、おでこのあたりにマイク、スピーカー、加速度センサーは体内に内蔵されている。

頭(鼻)のあたりのボタンを押して遊び(モード)を選択する

「リズモ」自身は人間の言葉を明確には話さないが、リズモ語を聞いているとどうやら「バナナ」「ポテト」「きなこ」「マーマレード」「アップルパイ」など「食べ物」の単語「らしき」ものを話したりするので耳をすませて聞いてみてね(話す言葉は全ての国と地域で共通)。



あかちゃんのリズモと遊ぼう

最初は5つの遊びが用意されていて、鼻のボタンをクリックすると、目の色が変わって遊びを切り替えることができる。一周すると「ボナペティ」と言う。

目のカラーと各モード
緑:スタンバイモード 揺らすとリアクションしてくれる。
黄:音のごはん 音を栄養としているので、話しかけてみよう。話しかけた言葉をそのままオウム返しする(これ子どもはぜったい楽しいやつ!)
青:振ると楽器の音が鳴る。
オレンジ:転がして歌遊び。
紫:寝かしつけモード。(しばらくおとなしくして欲しい時)

話しかけてあげると「声」を栄養に育っていく

ころころ転がすと加速度センサーでそれを感じて、歌を歌ったり可愛い声で反応してくれる

■リズモの遊び方を教えてもらいました

ちなみに音のごはんで話しかけた言葉は一部記憶していて、「リズモ」が大人になった後に思い出したように再生することがあるという(うかつに家族の愚痴とかは言わない方が無難かも)。


こどものリズモへの進化

「リズモ」の最大の特徴はなんといっても遊んでいるうちに姿が進化すること。
遊んでいると時折、「キラリーン」という音が鳴る。これは進化ポイント(得点)で、このポイントが貯まると進化する。
進化する際は目が白く変わるので、応援すると「こども」への進化を達成する。

しっぽが飛び出て、可愛い度がアップ

■ こどものリズモに進化する瞬間

進化するとしっぽが生えて、胴回りが多少大きくなった。オタマジャクシみたいで可愛い。遊びも増えて、話したり歌う内容も進化している。

言葉や反応、楽器などが増えて楽しさも進化

やっぱり転がして遊ぶ(楽しい)


ついにおとなのリズモが明らかに

そして、ついに第三形態、大人モードが公開された。それがこのおとなのリズモ。最終進化はやはり感動的でビックリ!

■ 最終形態 おとなのリズモへの進化!

じゃじゃーん! ベリーのおとなのリズモ

アクアのおとなのリズモもかわいい

実はおとなのリズモはそれぞれのカラーごとに2種類がある。気づきにくいかもしれないが、カラーごとに耳の形状に異なるデザインが採用されている。写真にはないが、丸い耳のリズモもいるのだ。更にはポップやヒップホップなど、実は音楽的な好みも異なっていて、それによってリズモが歌う楽器も変わってくる。足元のマークが目印になっている。

よく見ると耳のデザインが異なっている

足のマークも違う

購入時のカラーが選べると最初に紹介したが、進化する最終形態は「どちらになるかお楽しみ」。つまり購入時には最終形態は選べない。お子さんにピンポイントで指定されちゃった場合は、そこがちょっと悩みどころかもしれない。




タカラトミーの担当者に聞く

編集部

今回の製品の概要について教えてください

多田氏

海外のグルーブ会社と協力して世界で販売していく独自開発のオリジナル製品で、北米、アジア、ヨーロッパ、南米の数か国で同時(同日)発売します。サプライズトイとしてはタカラトミーがオリジナル開発した初めての製品となります。そのため、全社をあげて注力する製品となっています。

編集部

身体がこれほど進化するぬいぐるみ形状の玩具は初めて見ました

多田氏

進化するのは姿かたちだけでなく、おとなのリズモになると遊びが7種類に増え、歌や楽器のレパートリーも進化していきます。お世話をして楽しんで、進化したらどんな風に変わったんだろうと探しながら、家族みんなでさらに楽しんでいただけたらうれしいです。

編集部

大人になったら、また赤ちゃんに戻してやり直すことはできますか?

多田氏

できません。

編集部

デザイン上で工夫した点などを教えてください

多田氏

たくさんあるんですが、例えば、おとなのリズモのお尻はダルマのようにやや丸いデザインなっています。これは身体を揺らしやすいためです。「リズモ」が音楽に合わせて片足だけ踏み込むことで身体全体を大きく左右に揺らしてリズムをとっているように見える工夫をしています。

編集部

遊べば遊ぶほど、仲良し度が上がったりする要素もありますか?

多田氏

仲良し度ということではないのですが、ダンスゲームなどは、遊ぶほど難易度が上がっていく、という設定は入れています。また、逆にリズモをかまってあげないでほったらかしにしたり、ずっと無視していたりすると「ゾンビリズモ」になるので注意してください(笑)。

■ リズモがゾンビリズモになっちゃった

編集部

友達の「リズモ」を合わせて、複数の「リズモ」で遊べたりもしますか

多田氏

特に通信機能は用意していないのですが、お互いに発話した声に反応してあたかも「リズモ」同志が会話しているように見えることがあります。ぜひ実際に試してみてください。

関連サイト
リズモ 公式サイト

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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