2019年9月24日、アマゾンが「Amazon Devices Event」を開催した。
今回発表されたAlexa関連デバイスは全部で17。いままでになかったウェアラブルデバイスのイヤホン、メガネ、指輪型デバイスも登場した。
またスマートスピーカーも新型が多数発表された。またハードウェアだけでなく、Alexaの新機能も発表された。
以下まとめて紹介する。
新Echo / Alexaデバイス
ウェアラブル、スマートスピーカー、スマートディスプレイ、スマートホームデバイスと多岐に渡るラインナップ展開となっている。
Echo Buds
Alexaをハンズフリーで呼び出せるワイヤレスイヤホン。
Bose Active Noise Reduction Technologyを搭載。
IPX4の防水性。
1回のフル充電で最大5時間の音楽再生または4時間の通話が可能。
価格は129.99ドル。
Amazon.com / Echo Buds
Echo Frames
Alexa搭載メガネ型ウェアラブルデバイス。カメラやディスプレイは非搭載。
イヤホンをつけずにハンズフリーでAlexaを操作することができるデバイス。
側部のスワイプ操作にも対応している。
招待者のみが購入可能。
価格は現在179.99ドル。正規価格は249.99ドルになる。
Amazon.com / Echo Frames
Echo Loop
Alexa搭載スマートリング。いつでもAlexaを呼び出せるウェアラブルデバイス。
またスマホの通知を振動で知らせる機能も搭載。
招待者のみが購入可能。
価格は129.99ドル。正規価格は179.99ドルになる。
Amazon.com / Echo Loop
Echo Studio
Dolby Atmosに対応したAmazon Echoのハイエンドモデル。
3DミュージックをAmazon Music HDを通して楽しめる。
自動的にデバイスが設置された空間の音響特性を感知し、チューニングされる。
Fire TVとのペアリングも可能、スマートホームハブ内蔵。
価格は199.99ドル。
このモデルは国内でも2019年12月5日に24,980円で発売される。
Echo (第3世代)
Amazon Echoの第3世代。主な変更点は高音質化と、ファブリックで覆う最新のデザイン。
チャコール、ヘザーグレー、サンドストーンに加え、トワイライトブルーが選択可能。
価格は99.99ドル。
このモデルは国内でも2019年10月16日に11,980円で発売される。
Echo Dot with Clock
Echo Dotの側面にデジタル時計を追加したモデル。
本体上部にタッチセンサーがあり、タッチするとアラームの9分間スヌーズが行える。
価格は59.99ドル。
このモデルは国内でも2019年10月16日に6,980円で発売される。
Echo Show 8
8インチディスプレイ搭載のスマートディスプレイ。
シャッター付きカメラを内蔵。
価格は129.99ドル。
Amazon.com / Echo Show 8
Echo Flex
小型マイクとスピーカーを内蔵し、コンセントに直接差し込んで使う小型スマートスピーカー。
価格は24.99ドル。
このモデルは国内でも2019年11月14日に2,980円で発売される。
Echo Flex Motion Sensor
Echo Flexの下部に差し込むアクセサリー。動きを検知するとAlexaのルーチンを起動することができる。
価格は14.99ドル。
このモデルは国内でも2019年11月14日に1,780円で発売される。
Echo Flex Smart Night Light
Echo Flexの下部に差し込むアクセサリー。足元を照らすフットライトになる。
価格は24.99ドル。
このモデルは国内でも2019年11月14日に1,780円で発売される。
Echo Glow
色が変更できるスマートランプ。タッチセンサー搭載。
子供向けの機能を持つ。
価格は29.99ドル。
Amazon.com / Echo Glow
Eero
Amazon傘下のEeroによるWiFiメッシュ製品も性能向上した新製品となった。
価格は99.99ドル。
Amazon.com / Eero
Ring Alarm Kit Retrofit
Amazon傘下のRingによるセキュリティ新製品。
価格は199.99ドル。
Ring Stick up Cam
Amazon傘下のRingによる屋外向けセキュリティカメラ。
価格は99.99ドル。
Ring Indoor Cam
Amazon傘下のRingによる屋内向けセキュリティカメラ。
価格は59.99ドル。
Ring Fetch
Amazon傘下のRingによる犬用の行動追跡デバイス。
Sidewalkを使用して、犬が一定の境界を離れた場合にpingを送信する。
来年発売予定で、現時点では価格は未定。
Amazon.com / Ring Fetch
Amazon Smart Oven
Alexaが統合されたスマート電子レンジの最新モデル。対流式オーブンとエアフライヤー機能が追加された。
Echo Dotも同梱される。
価格は249.99ドル。
Alexa新機能
新製品登場にあわせて、Alexaの新機能も多数発表された。
ささやき声
早朝や深夜、寝室で使う時など、Alexaにささやき声で話しかけると、Alexaもささやき声で応答する機能。
日本では年内の提供開始を予定。
Alexa connections
Alexaが家族や親しい友人など指定した連絡先との通話に最適な時間を見つけ、リマインドする機能。
ユーザーと事前に設定した連絡先のEchoデバイスの利用履歴を確認した上で、指定した連絡先へ連絡するようリマインドする。
呼びかけ機能も有効にしている場合は、連絡先のEchoの利用履歴、モーションセンサー付きのEcho Show / Sho 5などの情報に基づき、Alexaが双方にとって都合が良いと思われるタイミングに連絡するようリマインドする。
日本でも提供開始となる見込み。
Alexaの聞き取り内容の確認
Alexaが聞き取ったリクエスト内容を確認する機能。「アレクサ、最後に私が言ったことを教えて」と尋ねると答える。
日本でも提供開始となる見込み。
Alexaの応答の理由説明
Alexaがなぜそのように回答したのかを簡潔に説明する機能。「アレクサ、なぜそうしたの?」と尋ねると答える。
日本でも提供開始となる見込み。
音声録音の自動削除
3カ月または18カ月以上経過した自分の音声録音を、期間を選択した上で、継続的かつ自動的に削除する設定が可能となる。
日本では年内に提供開始となる予定。
Alexa Guardの新しいスマートアラート
Alexa Guardが改善され、足音、会話、咳、蛇口のスイッチを入れる音、ドアを閉める音などを検知するとAlexaに通知できるようになる。
Alexa Guardのルーチン対応
Alexa RoutinesにAlexa Guardを追加できるようになる。「行ってきます」と伝えるだけでAlexa GuardをAwayモードにし、セキュリティをロック、照明を制御するといったルーチンを起動できる。
再注文支援
再注文が必要なバッテリーやエアフィルターなどのアイテムを適切なタイミングで通知してくれるようになる。
Food Network Kitchen対応
Alexaからテレビ番組「Food Network Kitchen」の料理コンテンツを利用可能になる。
AlexaとRINGのさらなる統合
ドアベルが来訪者とやりとりするようになる。留守中にドアベルに人が近づくと、要件を自動的に尋ねたり、配達かどうかを確認したりする。
Ring Video Doorbell Eliteで来年対応される。
Echo ShowのFreeTime対応
今年後半に子供向けのFreeTimeがEcho Showファミリーで対応される。
Wi-Fiアクセスの管理
Eero、Arris、Asus、TP-Linkなどの対応Wi−FiルーターはAlexa経由でWi-Fiの一時停止を指示できるようになる。
教育スキル
今後数週間で、新しい教育向けスキルが開始する。
Alexa Guest Connect
自分のEchoではなくても、許可があれば自分のAlexaアカウントに接続し、自分の音楽プレイリストの再生やサービスを利用可能になる。
新しいポッドキャストコンテンツ
米国でSpotifyのポッドキャストライブラリ、SiriusXMのサポートを追加。
またスマートフォンで聞いていたポッドキャストを中断した場所からAlexaデバイスで再生可能になる。
有名人の声
俳優兼プロデューサーのサミュエル・L・ジャクソンの声がAlexaに登場する。今年後半に0.99ドルで利用可能になる。
ドロップイン機能
「Alexa、Drop In everywhere」と伝えると家のすべての部屋でグループボイスまたはビデオチャットを開始できる。
写真共有
スクリーン付きEchoデバイスとAlexaアプリ間で写真を共有し、絵文字で写真に反応できるようになる。
お気に入りの連絡先
すぐにお気に入りの連絡先を選択できるようになる。
子ども同士のコミュニケーション
FreeTime対応のEchoデバイスを使用して、子供が電話をかけたり、メッセージを送信したりする機能も追加される。
音声履歴をデバイスでフィルター
日付範囲で音声履歴を並べ替えるのに加えて、デバイスごとに音声履歴をフィルタリングし、特定のAlexaで作成された音声録音を確認および削除できるようになる。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。