オプティムが「AI Camera」の3つの新サービスMobile、Lite、Creatorを発表!AI音声解析とマーケティング解析ツールも

株式会社オプティムは、画像解析ソリューション「OPTiM AI Camera」の新サービスとして「OPTiM AI Camera Mobile」 「OPTiM AI Camera Lite」 「OPTiM AI Creator」を発表した。MobileとLiteは、導入が容易になるが処理能力が低くなるというもの。今まで導入できなかった場所にたいして手軽に導入できる。Creatorは、「AI Camera」で利用できる画像解析用の学習済みモデルをユーザーがニーズに合わせて自身で選べるサービスだ。


300種類を超える学習済みモデルが幅広い領域を支援する「AI Camera」

「OPTiM AI Camera」は、11業種合計300種類を超える学習済みモデルを適用したメニューを備え、店鋪や施設など業界別・利用目的別に設置されたさまざまな種類のカメラからデータを収集。画像解析を行うことでマーケティング、セキュリティー、業務効率などの領域を支援するパッケージサービス。

ネットワークカメラから取得された映像は、画像解析用ハードウエア「OPTiM Edge」へ送られ、あらかじめ用意されている学習モデルを使って解析される。解析後のデータは、インターネットを経由して「OPTiM AI Camera」へ送られる。


新サービスでは「AI Camera」を幅広く・手軽に導入できるように

「OPTiM AI Camera」を手軽に導入できるように、同社は「OPTiM AI Camera Mobile」、「OPTiM AI Camera Lite」、「OPTiM AI Creator」という3つの新規サービスを発表した。


AI Camera Mobile

「AI Camera Mobile」

「AI Camera Mobile」は、スマートフォンやタブレット端末に専用アプリをインストールして設置するだけで、設置場所の映像を解析できるサービス。端末のカメラで撮影し、解析を行うため、「OPTiM AI Camera」より処理能力が低くなるが、監視カメラや解析用端末などの外部機器を一切必要とせず映像の撮影から分析までをモバイル端末一つで手軽に行うことができる。


AI Camera Lite

解析結果閲覧 イメージ

「AI Camera Lite」は、「AI Camera」で必要となる画像解析ハードウェア「OPTiM Edge」の導入が必要なく、既設の監視カメラに導入できるというもの。「OPTiM AI Camera」で提供中の一部の機能を利用できなくなり、処理能力が低くなるが、AI画像解析を手軽に利用することができる。


AI Creator


「AI Creator」は、「AI Camera」で利用できる画像解析用の学習済みモデルをユーザーがニーズに合わせて自身で選べるサービス。「AI Camera」の300種類のデータ作成で培ったノウハウが反映されており、ユーザーは簡単にデータを作成できる。



各業種・業界に特化した専門的なデータなど学習済みモデルを作成するベンダー側(販売会社)での取り扱いが難しい場合や、特定の制服を着用した従業員を見分けるためのデータなど、汎用的ではなく、学習済モデルがない場合などで活用できる。


AI音声解析サービスやマーケティング分析ツールも発表

同社は「AI Camera」の新サービスの他に、AI音声解析サービス「OPTiM AI Voice Recorder」も発表した。


「OPTiM AI Voice」をバージョンアップ 「AI Voice Recorder」

「AI Voice Recorder」は、既存サービスである「OPTiM AI Voice」のバージョンアップを行ったもの。「OPTiM AI Voice Recorder」では、AIによるリアルタイム音声認識・テキスト変換の基本機能はそのまま、「データ保存」「データ検索」の2つの機能を強化。


従来のAIを用いた文字起こしによるコスト削減に加え、会議やお客応対などの場面でまず録音だけを行い、あとから必要な箇所だけを解析・データ化するなど、記録を残す目的で利用することができる。月額8,300円から利用可能。


お客の分析データを取得 「AI Research」

更に、AIによる詳細な顧客分析を行う「OPTiM AI Research」と、店頭におけるピンポイントでのマーケティングを実現する「OPTiM AI Signage」も発表した。
「AI Research」は、小売店舗内に設置されたタブレット・カメラによって画像解析を行い、商品に対するお客の反響を収集するAIサービス。同社が「蔦屋家電+」へ提供している「OPTiM AI Camera for Retail CE」をベースとして開発された。



売場へ訪れたお客の人数・年齢・性別・訪問時刻・滞留時間など、POSレジでは得られないお客の行動を含む分析データを取得することが可能で、訪れたユーザーの潜在的ニーズに合わせた商品売場の配置変更、商品販促方法の刷新など、新たな販売施策の検討ができるようになる。


選択するだけでAIが最適な出稿先を選択 「AI Signage」

「AI Signage」は、タブレットやデジタルサイネージ端末など、現場に設置された広告媒体に対して、まるでWeb広告のような感覚で広告出稿・運用できるサービス。Web広告のように予算設定とターゲットの指定を行うだけで、AIが様々な箇所に設置されたタブレットやデジタルサイネージ端末の中から、通行量・年齢・性別・時間帯などを解析して最適な出稿先を選択する。従来の看板広告やデジタルサイネージ端末と比べ、簡単かつ効率的に広告出稿・運用することが可能。



「OPTiM INNOVATION 2019」で展示

これらのサービスは、10月24日、25日に、ホテル雅叙園東京(東京都目黒区)にて開催される「OPTiM INNOVATION 2019」にて先行体験が可能。

「OPTiM INNOVATION 2019」とは
OPTiM INNOVATION 2019は、「イノベーション」をテーマとし、農業・医療・建設などを含むオプティムの各AIソリューションを展示。また、さまざまな業界で活躍する識者の講演やパートナー企業の展示ブースも観覧することができる。申し込みは、事前登録制で無料。
関連サイト
OPTiM INNOVATION 2019

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム