成田空港がターミナルビルの床面清掃業務に自動走行清掃ロボット「Neo」と「MB-CL02」を導入!警備ロボットに続く第二弾

現在、延床面積が約92万㎡もの巨大ターミナル施設である成田空港では、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて更に多くの利用者を迎えるにあたり、先端ロボットの活用による業務の自動化・省力化の取り組みを進めている。
2020年夏までに様々な分野のロボットを導入予定だが、第1弾としてターミナル内の巡回・立哨警備に導入した警備ロボット「セコムX2」に続く第2弾として、2019年11月25日より、ターミナルビルの床面清掃業務に、清掃ロボット「Neo」(マクニカ)と「MB-CL02」(サイバーダイン)を導入することを11月12日に発表した。

同施設を運営する成田国際空港株式会社は、今回の導入により、スタッフが熟練したスキルを要する作業にいっそう専念できるよう、清掃業務のあり方を再構築していくとともに、ロボットの活用が「お客様に見せる清掃」への進化を促し、また、清掃スタッフを「ロボットオペレーター」として位置付けることによって、新たな清掃業務の姿を成田空港から発信できるようになると述べている。

ロボットによる清掃作業を行う会社(成田国際空港㈱からの委託):株式会社成田空港美整社、三栄メンテナンス株式会社、株式会社ソピュア、日本空港テクノ株式会社




導入機材について

今回導入する清掃ロボットは、高い清掃能力を持ち、レーザーセンサー等を活用した高度な自律走行性能と正確なマッピング(清掃エリア設定)に優れた、カナダのAvidbots(アヴィドボッツ)社製「Neo」と日本のサイバーダイン社製「MB-CL02」の2機種。「Neo」はハードフロア(塩ビタイル等)、「MB-CL02」はカーペットを対象とし、ターミナルビルの床面清掃業務に導入される。




Neo(ネオ)

メーカー Avidbots社(カナダ、オンタリオ州)
(日本総代理店:㈱マクニカ)
主な仕様 -清掃対象:ハードフロア(塩ビタイル等)
‐清掃面積:3,208㎡/h(理論値)
-駆動時間:約4時間
‐サイズ・重量:奥行1,458mm×幅699mm×高さ1,321mm・重量471kg(バッテリー含)
主な特長 -高い洗浄能力と自律走行性能(障害物回避・最適ルートの自動設計)
-充実した管理機能(清掃後のレポートで清掃済エリアの確認が可能)
‐高い操作性(分かり易いUI、マップ作成専任チームと連携した正確なマッピング)
‐成田空港オリジナルの外装デザイン ※株式会社成田空港美整社が導入するNeoについては別途デザインを検討中

なお、同ロボットの日本総代理店である株式会社マクニカは、11月13日より開催される「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2019」に自動清掃ロボット「Neo(ネオ)」を出展予定だ。また、12月3日、同社新横浜オフィスにてNeoの実機デモンストレーションと導入事例やロボットを導入する際の注意点に関するセミナーが開催される。

■【動画】Neo 導入事例



MB-CL02

メーカー サイバーダイン社(日本)
主な仕様 -清掃対象:カーペット
-清掃面積:1,500㎡/h
-駆動時間:約2時間
‐サイズ・重量:奥行620mm×幅480mm×高さ470mm・重量63kg(バッテリー含)
主な特長 -搭乗式バキュームカーと同等の高い吸塵能力(サイバーダイン社調べ)
-高い機動性と自律走行機能(小回り・高速運転・自動清掃経路生成)
‐充実した管理機能(ゴミ分布マップのフィードバック、障害物通知)
‐高い操作性(2次元バーコードの読取による清掃エリアの認証)

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ロボスタ編集部

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