2019年11月13日、市場調査会社Canalysが全世界のスマートスピーカー・スマートディスプレイについての調査結果を発表した。
2019年第3四半期、世界のスマートスピーカーは44.9%成長の2,860万台に達した。
ブランド別統計
以下グラフにしたもので解説する。
出荷台数推移
ブランド別ではAmazonが36.6%の圧倒的シェアでトップを維持し、2019年第3四半期は対前年65%増の1,040万台となった。一方ライバルのGoogleは対前年40%減の350万台に落ち込んだ。全ブランドで対前年で減少したのはGoogleだけだった。
中国勢はAlibaba、Baidu、Xiaomiそれぞれ大きく伸びてシェアもほぼ互角という展開となっている。
市場シェア推移
市場シェアを円グラフにすると、Amazonはシェアを伸ばし、Googleがシェアを大きく落とし、その分だけ中国勢が伸びたという形になっている。
スマートディスプレイ出荷台数
今回のレポートではスマートスピーカーの中でもディスプレイを搭載したスマートディスプレイの比率も報告されている。メーカーによって差はあるもののおおむね20%近くがディスプレイ搭載モデルとなっている。2019年第3四半期は低価格なディスプレイ搭載モデルも登場したことで対前年比500%成長の630万台が出荷されたという。
Source:Canalys
【Canalys調査】世界スマートスピーカー出荷台数予測、2018年に5,630万台へ
【Strategy Analytics調査】2017年第4四半期の全世界スマートスピーカー出荷台数予測1,860万台、市場シェア予測はAmazon 52%、Google 36%
【Strategy Analytics調査】2018年Q1の全世界スマートスピーカー出荷台数は920万台。市場シェアはAmazon 44%、Google 27%、Apple 6%に変化
【Canalys調査】2018年第1四半期の全世界スマートスピーカー出荷台数、Google HomeがAmazon Echoの出荷台数を追い抜く
全世界スマートスピーカー出荷台数、2018年内に1億台、2022年に3億台超へ。Amazon、Google、Appleのシェア変動は?
2018年Q2のスマートスピーカー全出荷台数は1,170万台 市場シェアはアマゾンがグーグルを一歩リード
2018年Q2の世界スマートスピーカー機種別出荷台数レポート、トップはGoogle Home Mini、次いでAmazon Echo Dot。
市場シェアで中国3強が大躍進! 7-9月期のスマートスピーカー出荷台数は前年比3倍に
アマゾンが出荷数でグーグルから首位奪還、中国勢も躍進 スマートスピーカー出荷台数調査
全世界スマートスピーカー出荷台数、2018年第4四半期で3,850万台、2018年通期で8,620万台と過去最高の台数に。
全世界スマートスピーカー市場、2018年も急成長を維持。AmazonがGoogleに僅差でシェア勝利、中国勢も躍進
【Canalys調査】全世界スマートスピーカー市場、2019年2億台、2023年5億台へ。国内市場も2019年は131%の急成長。
【Canalys調査】全世界スマートスピーカー市場、2019年第1四半期は131%成長の2,070万台。中国が全体の51%で首位に。
【Canalys調査】全世界スマートスピーカー市場、2019年第2四半期は55%成長の2,671万台。ブランド別ではAmazon、Baidu、Googleの順に。
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。