株式会社KAZAKと、東工大発ベンチャーの株式会社Nefrockの2社は、11月22日にグランドオープンした「渋谷PARCO(パルコ)」内の次世代型店舗「JINS渋谷パルコ店」において、着用中のメガネをリアルタイムで映像から消し、その上から3Dのメガネをバーチャル試着できる「MEGANE on MEGANE(メガネオンメガネ)」の提供を開始したことを発表した。
「MEGANE on MEGANE(メガネオンメガネ)」とは
これまでメガネを試着する際、店頭のサンプルメガネに度数が入っていないために自分の試着した姿がよく見えないといった悩みがあった。「MEGANE on MEGANE(メガネオンメガネ)」は、ディープラーニングによる独自の画像生成・変換・除去エンジンを用いたAI技術を活用し、試着時に自分のメガネをかけたまま店頭のメガネを擬似的に試着できる。これにより、視力を奪われることなく自分の試着姿を確認することが可能。
■「MEGANE on MEGANE(メガネオンメガネ)」の説明
STEP1
モニターの前に立ち試着するメガネをスキャン
STEP2
かけているメガネが消える
STEP3
3Dバーチャル試着 似合い度も測定
EC、店頭サイネージ、ファッション業界など幅広く活用できる可能性
画像生成・変換・除去技術はNefrockとKAZAKの2社が共同開発。この技術はファッションや美容業界など幅広い業種で活用できる可能性を持つ。例えば、洋服・和服の試着、スーツやネクタイの試着、髪型髪色の変更などリアルタイムで映像から特定の物体を取り除き、その上からバーチャル試着をするといった加工が可能。他にも、オンライン上で商品のバーチャル試着なども可能となるので、ECサイトや店頭サイネージでの活用も期待できる。
■共同開発したNefrockとKAZAKについて
Nefrock(ネフロック)は「テクノロジーで世の中をもっと楽しくする」というビジョンを掲げる2011年創業の東工大発ベンチャー。ディープラーニングを用いた人工知能の研究開発・システム構築・アルゴリズムライセンス事業を行っている。今回のエンジン以外にも、画像認識エンジン・顔認証エンジン・自然言語処理エンジンなど、自社開発した各種AIエンジンによるサービスの提供や、スマートロックシステム・ビール認識システムなどのハードウェアとソフトウェアを融合したプロダクトの提供も行っている。
・ディープラーニングを用いた画像および映像の生成・変換・除去技術開発
・AIモジュールのフロントエンドアプリケーションへのインテグレーション
KAZAK(カザック)は、クリエイティブ×ビジネスプロデュースに強みと実績を持つUX開発チーム。AIを活用したサービス事業開発およびプロダクト開発を中心に国内外で活動している。
・総合プロデュースおよびサービス設計
・クリエイティブディレクション
・UXデザイン開発/メガネのバーチャル試着開発
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。