自動運転におけるAI技術を競う国際的な大会「第2回 自動運転AIチャレンジ」を2020年6月に開催
自動車技術会は、2020年6月14日に東京大学生産技術研究所附属千葉実験所(柏キャンパス)を会場として「第2回 自動運転AIチャレンジ」を開催することを発表した。(上の画像は第1回 自動運転AIチャレンジの様子)
第2回となる今回のチャレンジでは「認識部門」と「制御部門」の2部門に分けて競技を行う。参加チームは各部門8名の計16名。認識部門は個人・団体関係なく参加できるが、制御部門の選抜は大会側が実施する。まずは両部門の上位チームを決めていく。
認識部門の参加資格はなしで個人、団体いずれも参加可能
CASEと呼ばれる新たな技術領域が自動車業界の競争の中心となる中、AIやITの技術者が不足しており、自動車業界全体で急速に必要性が高まっている。今後の自動車業界を牽引する技術者の発掘・育成の為の新たな取り組みとして、自動運転におけるAI技術を競う国際的な大会を開催。第二回となる同大会は「認識部門」と「制御部門」の2部門に分けて競技を行う。
「認識部門」では経済産業省主催の第2回「AIエッジコンテスト」上位チームに参加権を与え、同コンテストで開発した物体認識アルゴリズムをFPGAに実装し、これを自動運転ソフトウェアと連携させる競技を新たに実施する。この競技はIoTデバイス等の限られたリソースを用いての自動運転を見据えて設定されている。第2回AIエッジコンテストは2019年11月18日~2020年3月31日まで。個人、団体いずれの参加も可能で、参加資格は特にない。
FPGAは、製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路であり、広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種である。現場でプログラム可能なゲートアレイであることから、このように呼ばれている。(Wikipediaより文章を引用)
「制御部門」ではFPGAを用いず、ノートPCにインストールした既定の物体認識アルゴリズムを自動運転ソフトウェアと連携させて競技を行う。制御部門の選抜は大会側が実施し、大会側がシミュレーター(ソフトウェア)を提供して、期日までにアップロードされたプログラムの精度、処理速度を評価し上位チームに参加権が付与される。
今回の大会では両部門の参加チームは前回の4チームから、8チームに増枠し、2部門合計で16チームに増やす計画となっている。両部門ともに持ち時間制で仮想市街地のコースを自動運転で走行し、ゴール時の残り時間を争い、残り時間が多い方が高得点となる。
また、自動運転コミュニティの最前線である同イベントのキーノートセッションとして、自動運転の業界トップが集うパネルディスカッションを今年も実施予定。その他、自動運転技術のデモンストレーションとして、会場最寄り駅の柏の葉キャンパス駅から会場間の自動運転バスによる運行も計画しているという。
第2回「AIエッジコンテスト」
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。