TISが運搬、清掃、案内、警備ロボットの導入を支援するコンサルティングサービスを提供開始 企画から導入・運用までワンストップ

TISインテックグループのTISは、運搬、清掃、案内、警備などの業務を担うサービスロボットの導入を支援する「ロボット導入コンサルティングサービス」の提供を開始することを発表した。


特定のベンダー製品やソリューションに依存しない中立的な立場で提案

「ロボット導入コンサルティングサービス」は、ニーズに沿ったサービスロボットとIoTやAI技術を組み合わせ、サービスロボットが人の業務を代行・分担する環境や仕組みを構築するための企画・検証から、導入・運用までをTISがワンストップで支援するコンサルティングサービス。


ロボットシステム導入の流れ


中立的なコンサルティングサービス

同サービスでは、顧客の多種多様な課題を解決するために、特定のベンダー製品やソリューションに依存しない中立的な立場で、システム導入のための要件定義やシステム設計などシステムインテグレータとしての実績・ノウハウと、これまでのロボットシステム開発の知見を活かし、運搬、清掃、案内、警備などの業務を担う自動走行のサービスロボットの運用を実現する。


TISのコーポレートベンチャーキャピタルとの連携

技術革新の加速や顧客ニーズの多様化に伴い、全てを自前主義で行うビジネスモデルが成り立ちにくくなっているとしている。このサービスでは、ベンチャー企業の技術や知見を上手く取り込むために、TISのベンチャー企業への投資を行う「コーポレートベンチャーキャピタル」とも連動する。

ロボット導入コンサルティングサービスの流れ


サービスロボットを管理する機能のプラットフォーム「RoboticBase」

TISは、ロボットやIoTデバイスの統合管理と企業システム間連携を実現するプラットフォームとして「RoboticBase」を開発。「RoboticBase」では、サービスロボットを管理する機能(稼働監視、タスク管理、ロボット制御、リスク管理、資産管理、オープンデータ連携、データ分析、レコメンド、決済連携など)を持ち、これを利用することで高品質なスピード開発が実現できる。また、複合施設にロボットやセンサー、カメラ、サイネージなどのIoTデバイスを設置し、収集したデータと既存の企業システム、外部データを統合するTISのソフトウェア「RoboticBase」で、施設やロボット・人の稼働状況を分析し稼働率やテナントの売上向上につながるよう支援。


ロボット群制御や人流最適化、リスク管理、セキュリティー対策なども順次対応

さらに、ロボットやIoTデバイスの稼働情報やタスクの可視化、外部データ、企業システムとの連動などのRoboticBaseの共通部品を活用することにより、高品質なロボットシステムの開発が実現できる。

「ロボット導入コンサルティングサービス」を活用することで、サービスロボット導入を検討する企業は、ロボットの選定やコスト検討といった計画フェーズから実際に導入するまでの一連の流れを、TISの支援のもとでスムーズに進行することが可能になる。

【ロボット導入コンサルティングのメニュー】
ロボットアセスメント
ロボティクスを適用する対象業務、タスクの整理と、実現性や課題、費用対効果を整理します。また必要に応じて導入のための実証検証を行う。

ロボットシステム導入計画支援
ロボットシステムの導入体制、役割分担、スケジュール、コスト計画や新規システム開発、既存システムとのインタフェース、UI、アーキテクチャ等を整理。

ロボットシステム要件定義支援
人とロボットの作業分担やユーザエクスペリエンスの観点から、業務プロセスの再設計を行う。

ロボットマニュアル作成支援
既存のロボット運用マニュアルが十分でない場合、新業務にあわせてユーザフレンドリーなロボット運用マニュアル作成を支援。

ロボットコンテンツ作成支援
案内ロボットなどのコンテンツ作成は、多言語対応や作成ツール毎に異なり煩雑です。TISではデザインまで包括したコンテンツ作成を支援。

ロボットシステム導入支援
ロボットやIoTデバイスを含めたシステム全体を実環境に導入支援します。導入中の保守対応として電話やメール以外に現地でのサポート、障害対応も行う。

ロボットユーザ評価・教育支援
ロボットシステムが当初の目標値、KPIを達成できているかの定期的なチェック、レポーティングや、利用するユーザへの研修・教育実施の支援をします。


ロボット導入コンサルティング開始の背景

少子高齢化による労働者不足問題を背景に、人が担ってきた業務をサービスロボットに置き換えるといった試みが注目されている。しかし、こうしたサービスロボットが様々な施設などで人と共存する環境を作るには、アーキテクチャや仕様・規格の異なるロボット同士の作業を連携させるプロセス制御や、センサーと連動して操作できる仕組みなど、ソフトウェアやネットワークなど多分野でのIT技術が必要不可欠。

また、動くIoTデバイスとしてロボットのリスク管理や安全性を考慮したシナリオ設計も欠かせない。さらに、システム設計や業務プロセス、システム化の範囲、システムを構築するハードウエアに要求される機能や性能のマッピングなどの要件定義も必要で、サービスロボット導入に求められる要素は多様化、複雑化してる。

そこで、TISではロボットの専門技術に加えて、システム開発のノウハウを活かした「ロボット導入コンサルティングサービス」の提供を開始。

「ロボット導入コンサルティングサービス」は今後、公共施設、空港、再開発街区および駅型の複合施設、オフィスビル、病院、ホテルなど施設の特徴や用途に合わせたサービスロボットの活用を目指す企業向けに展開されていく。

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ロボスタ編集部

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