オリックスとNECがロボットで協業 導入コンサルから稼働分析まで、生産ラインの自動化を支援

オリックス・レンテックと、日本電気(以下、NEC)およびNECプラットフォームズは、企業におけるロボット導入を支援するため、ロボットシステムインテグレータ事業で協業することについて合意したことを発表した。生産ラインでのロボットの利活用を促進することで、日本国内の人材不足の解消や生産性向上などの課題解決を目指す。


生産ラインの自動化を支援

オリックス・レンテックは、次世代ロボットレンタルサービス「RoboRen」を2016年より提供し、製造業や物流業など幅広い業界の顧客に対してロボットの導入支援を行っている。RoboRenでは現在20メーカー、42機種をラインアップしている。



NECは、NECプラットフォームズが自社工場で培ったロボット導入のノウハウを活かし、導入のためのコンサルティングから、システムの構築、ロボット稼働状況の見える化・分析を行うITサービスまでを包括的に支援する「ロボット導入トータルサポートパッケージ」を提供している。

協業により、顧客の初期投資負担の軽減をしながらロボットの活用を総合的に提案し、顧客の多様化する要望に対応できる体制を整え、ロボット導入を支援する。また、既にロボットを導入している顧客にも、ITサービスの提供を行う。




労働力不足で生産ラインの自動化に大きく期待されている

ロボット国内市場は、労働力不足への対応や生産性の向上に向けて協働ロボットを活用した生産ラインの自動化に大きな期待が寄せられており、2025年には2018年比7.2倍の850億円規模になると推測されている(富士経済「2019ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No,1 FAロボット市場編」)。一方で、ロボットの選定や既存生産ラインの再設計、導入効果の測定などを自社のみで行うことは容易ではなく、ロボット普及の課題となっている。

3社は今後も、生産ラインでのロボットの利活用を促進し、日本国内の人材不足の解消や生産性向上などの課題解決を目指していくとしている。

関連サイト
NEC公式サイト

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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